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令和 元年第 3回定例会−09月03日-03号

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  1. 原村議会 2019-09-03
    令和 元年第 3回定例会−09月03日-03号


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    最終取得日: 2021-08-16
    令和 元年第 3回定例会−09月03日-03号令和 元年第 3回定例会         令和元年第3回原村議会定例会第3日目会議録 1 日  時  令和元年9月3日(火) 2 場  所  原村議会議場 3 出席議員  1番  宮 坂 早 苗     2番  中 村 浩 平         3番  森 山 岩 光     4番  百 瀬 嘉 徳         5番  半 田   裕     6番  佐 宗 利 江         7番  北 原 貴 穂     8番  宮 坂 紀 博         9番  松 下 浩 史    10番  平 出 敏 廣        11番  芳 澤 清 人 4 欠席議員 なし 5 地方自治法第121条の規定により、会議事件説明のため出席を求めた者は次のとおりである。   村長       五 味 武 雄    副村長      宮 坂 道 彦   教育長      五 味 康 剛    会計管理者    佐 伯 千 穂   住民財務課長   北 原 一 幸    農林課長     牛 山 輝 明   商工観光課長   清 水 秀 敏    保健福祉課長   小 林 正 雄   建設水道課長   清 水 英 夫    消防室長     三 溝   章   子ども課長    三 澤 光 晴    生涯学習課長   伊 藤   証
    6 職務のため出席した事務局職員   事務局長     伊 藤 弘 文    書記       登 内 紀美子 7 本日の日程       1)会議録署名議員の指名       2)一般質問                            午前 9時00分 開議 ○議長(芳澤清人) 皆さん、おはようございます。ただいまの出席議員数は11人であります。定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 △1 会議録署名議員の指名 ○議長(芳澤清人) 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は会議規則第127条の規定により、5番半田裕議員、6番佐宗利江議員、7番北原貴穂議員を指名します。 △2 一般質問 ○議長(芳澤清人) 日程第2 一般質問を行います。  本定例会における通告は10人です。通告順番により順次質問を許します。  まず、中村浩平議員の質問を許します。中村議員。 ◆2番(中村浩平) 議席番号2番、中村浩平です。それでは通告に沿って一般質問いたします。なお、今回も質問数が多いため、答弁は簡素に、そしてわかりやすくお願いします。  では、最初に村内の生活道路について質問いたします。1番、例えば臥竜公園から真っすぐ下る道路、これは払沢公民館南側の縦道のことです。この道路は路面が大きく波打っている箇所が複数あります。また、中新田区内にある津島神社から道祖神川に沿って県道まで出る道路の路面は、アスファルト部が相当下がり、コンクリート部分と段差が6センチも生じています。このため、特に自転車走行においては横転の危険性もあるが、なぜ直ちに修復しないのか。また、いつ修復する予定なのか答弁願います。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 今の質問にお答えする前にですね、議員と私どもと一般質問に対する捉え方に乖離があってはいけませんので、その辺の話をさせていただきます。  議員の皆様も議員必携は十分御理解していただいていると思いますけれども、議員必携の中に質問の要項ということで、村政に全く関係ないものや議会の品位を傷つけるようなおそれのあるものは質問はしないというようなことが書いてありますね。  それから、最近の一般質問の重要性が認識され活発化し、質問者、件数ともに原村議会もそうなんですが、多くなっている傾向があると。  質問内容が単なる事務的な見解をただすにすぎないもの、制度の内容の説明を求めるもの、議案審議の段階でただせるもの、あるいは特定地区の道路改良などを要望するためのものであるなど、一般質問としては適当でないということは記載されております。  一般質問は大所高所から政策を建設的立場で議論すべきであること、また、能率的会議運営が必要であることを十分理解して、簡明でしかも内容のある次元の高い質問を展開したいものであるということが記載されております。  それから、これは一般質問もしかりですけれども、やはり議員と我々行政はコミュニケーションをうまくとっていかなくちゃいけないと。私が常に思っているのは、メッセージの発し方でアイメッセージってありますね。私はこういうふうに思うけれども、どうですかとか、それがアイメッセージですね。それから逆なのは、あなたを主語にすると非常に非難的なメッセージとして聞こえると。非常に私も言葉が悪くていけないですけれども、次の質問にあるように、修復計画は一体どうなっているのかと。非常に私は尋問調に捉えまして、果たしてこれが一般質問の表現として適当かどうかということはちょっと疑問に感じます。  そんなことをまず申し上げまして。それから質問事項の1につきましてはですね、実務的なことでありますので、担当課長のほうから答弁をさせます。 ○議長(芳澤清人) 清水建設水道課長。 ◎建設水道課長(清水英夫) それではお答えいたします。議員より指摘いただきました、恐らく払沢の村なかの道と中新田の道祖神川、コンクリートのふたがかかった道のお話だと思います。例に挙げていただいた箇所につきましては、以前から区からも要望をいただきまして、こちらとしても一応状況を把握している箇所であります。その他の生活道路に関しましても、村内はなかなか老朽化が進みまして、補修が必要になっている箇所は多々存在している、こういうことも当方では認識してございます。  また、限られた予算の中で、そういう認識の中でできるだけ補修は多くやりたい、そういう考えもありますので、比較的大きな補修や更新工事はなかなか行えない状況となっております。損傷が激しい箇所や危険な箇所については優先的な対応をしていきますということは変わらず続けていきたいと思います。  指摘いただいた箇所については、一応今年度、区に対しては、必要に応じた補修をしますというような回答をして現地も見ているんですけれども、また議員さんから質問ありましたとおり、状況も聞く限りではちょっと危険なところもあるのかなという感じがいたしますので、また現場の状況を再確認しまして対応のほうを考えていきたいと思います。以上です。 ○議長(芳澤清人) 中村議員。 ◆2番(中村浩平) 今、質問に直接関係のない発言がありましたので、本来議長から注意すべきだと思います。  また、議会での議会議員の発言は自由でありますので、それを抑制するようなことは絶対しないでもらいたいと思います。さらに、この質問は議員一同で十分審議して出してありますので、誤解のないようにしてもらいたいと思います。  2番に移ります。村内の各所にあるこれら道路は、道路法29条(安全かつ円滑な交通の確保)等に抵触していると考えらますが、修復計画は一体どうなっているのか、答弁願います。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。道路法の第29条ですか、抵触しているかどうかちょっと私もはっきり把握はし切っておりませんけれども、実務的なことなので、担当課のほうから答弁させます。 ○議長(芳澤清人) 清水建設水道課長。 ◎建設水道課長(清水英夫) お答えします。道路法の安全かつ円滑な交通の確保ということで、交通事情などを考慮し補修工事等を行っています。先ほども述べたとおりですが、ちょっとなかなか限られた予算の中で対応となっていますので、全てに対しての対応というのはなかなか難しい状況なのですが、一応最大限の努力、指摘を受けたりこちらで発見したものについては随時対応するようにしております。  また、先ほども申しましたけれども、現状では補修を要する箇所が多いため、損傷が激しい箇所や危険な箇所などを重点的に先に行うようにしております。また、交通量などが多い路線なども重要性から補修の優先順位というものを高めて行っております。  今後も区の要望等を参考にしながら優先順位を持って補修に当たっていきたいと思います。以上です。 ○議長(芳澤清人) 中村議員。 ◆2番(中村浩平) 実は私のところにも、村は観光客の通る道路は修復しているが、生活道路は一向に修復してくれないと苦情がありました。したがいまして、積極的に生活道路を修復するとともに、何年にどこを直すか計画を定め、ホームページで公開し、住民がいつどこを直すのかわかるようにしてもらいたいと思います。  次に、職員の人事異動について質問いたします。1番、本村における人事異動の目的は何か。答弁願います。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 人事異動の目的というのは、これはもう全ての役場職員もしかりですけれども、いかに効率よくですね、そして適材適所で事務対応をしていくかと、その一言に尽きます。以上です。 ○議長(芳澤清人) 中村議員。 ◆2番(中村浩平) 2番に移ります。人事担当係やその担当課長が関与せずに内示書が作成され、人事異動が実施されているが、これは独善的である。人事も村の事務である以上、当然組織的に行う必要があるが、いかがでしょうか。答弁願います。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) これはいろいろ捉え方があるんでしょうけれども、今、議員は人事は村の事務であるという表現をされましたけれど、少なくとも議会の皆さんに御理解いただく人事案件というのは、例えば同意案件とか、それからあとは適任であるかどうかを御判断いただくとか、それは議会の皆さんにお諮りをしていると。  それから、あくまでも人事権というのは行政のほうの範疇ではないかというふうに私は考えております。したがいまして、役場職員の人事異動というのは行政の長の権限に所属することですので、議員さんのほうから議会の中で独善的であるとか、そういった発言はちょっといかがなものかというふうに考えます。以上でございます。 ○議長(芳澤清人) 中村議員。 ◆2番(中村浩平) 本村の組織規則においては、人事はきちんと総務課総務係のところに区分されていますので、一応御説明しておきます。  3番に移ります。茅野市では人事担当係が発案したものを担当課長、担当部長、副市長、市長ともんでいく。しかも3年から5年先を見越した人事計画案が作成されている。本村の場合はどうなっているのでしょうか。答弁願います。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。この御質問の件でございますけれども、これは強いて言いますと、一つの方法論になるわけですね。それぞれの市町村によってやり方は当然違ってきてしかるべきかなというふうに思います。  それから、私も実際会社勤務のときは人事関係を長いことやっておりました。複線型人事制度とか、そういった今の目標管理制度なんかも二十数年前に導入した経験もございます。  もう一つ議員に理解していただきたいのは、それは今、茅野市さんの例を挙げていただきましたけれども、各市町村によって業務の範囲というのはほとんど同じなわけですね。実際の事務量というのは、それは人口8,000人のところと5万5,000人のところは違うでしょうけれども。まずそこの違いがあるということと、それからあとは、人員、定員といいますか、人員体制ですね。やはり茅野市さんは600人ちょっといるところと、我々は保育園の保育士を含めて108人かな、9人かな、そういうところでございますので、非常に1人が多くの仕事の範囲を抱えてやらなくちゃいけない。  それから、これはやはり生身の人間ですので、例えば有給休暇の取得率が大体一般的には5%ぐらいが取得しているわけですね。欠勤率というかな。ですけれども100人いれば5人は休むというのは、これは人事の常套手段でございます。常套の何というかな、範疇でございます。  原村の場合は非常に少ない人員の中でいかにやっていくか。そういった中ではやはり3年、5年先を見越した、これは採用計画の中では当然そういうことも考えていきます。それから、人材育成という中では先ほどの人事異動もしかりですけれども、やはりキャリアアップという面では異動もしていかなくちゃいけない。一番我々担当部門で苦労していただいているのは、例えば病気で長欠になったとか、そういったときにどういう形で対応するかといえば、ある程度そういう他職場からの異動をせざるを得ないというのは、これは現状だと思います。  そんなことで、あくまでもそれぞれの市町村ごとのいろんな方法をもって対応しているのが現状だというふうに私は認識をしております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 中村議員。 ◆2番(中村浩平) 村長は日ごろから仕事は組織的に行いましょうというのを私も聞いているんですけれども、人事もぜひ組織的にやってもらえればと思います。  4番に移ります。本村の場合、一つの職場にずっと長く同じ職員がいたり、逆に数年間の間に何度も異動させている職員がいて、非常に不公平さを感じます。一定の事務基準を作成して行うことはできないのでしょうか。答弁願います。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 先ほどの話に少し戻りますけれども、人事異動の中でやはり一番、先ほども例えば病欠者がいたりとか、そういう中で一番やはり即戦力になれる人というのを中心に異動をしていただいているというのは、私は現状だと認識をしております。  それから、非常に不公平さを感ずるということですけれども、議員さんの立場でそう感じていらっしゃるのかよくわかりませんけれども、少なくともこういったことは議会の議論云々じゃなくて、これはあくまでも原村の役場には職員組合がございますので、職員組合と私どものほうの中で問題があれば職員組合から上げていただいて、そして解決していくと。これが私は当事者能力だというふうに思っています。以上でございます。 ○議長(芳澤清人) 中村議員。 ◆2番(中村浩平) ちょっと後でも質問しますが、ちょっとこれまでの村の不祥事に係る報道などから、余りに長く同一の職場に同じ職員がいるほど不祥事が発生しやすくなっていると私は見ています。  また、一方で早過ぎる異動は本当に大変です。特に1年目は一体何をどうやっていつやったらいいかわからない状態で職務を遂行しなければなりません。そこでぜひとも人事に関しても一定の基準を定め、職員が安心して働ける環境の整備を切にお願いして、次の質問に移ります。  もみの湯の利用料金について質問いたします。1番、住民から料金の値上げ(最大で6割以上)について苦情を聞いています。また、さきの全員協議会で報告がありましたが、もみの湯の利用人数が7月だけで4,000人も減っているとのことです。この案は昨年村長が提出したものであるが、もとに戻すつもりはないのか答弁願います。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) もとに戻すつもりはないかということですけれども、現時点ではそういったことは想定はしておりません。  それから実務的なことですので、担当課のほうから補足説明を申し上げます。 ○議長(芳澤清人) 清水商工観光課長。 ◎商工観光課長(清水秀敏) お答えします。今、村長申したとおり、現在のところはもとに戻す予定はございません。  しかしながら、もみの湯の利用料金はふれあいセンター条例の別表1、別表2に定める金額の範囲内において、指定管理者があらかじめ村長の承認を受けて定めることとなっているため、指定管理者からの協議があれば料金の改正をすることはあり得ます。以上でございます。 ○議長(芳澤清人) 中村議員。 ◆2番(中村浩平) 2番に移ります。別荘所有者とその家族の利用料金だけ引き下げて運用していると報告がありましたが、議会の議決なく特定の者の利用料金だけを引き下げることは条例違反ではないでしょうか。答弁願います。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) この件はたしか8月に入っての議会全員協議会のほうで御報告申し上げてあります。詳細については担当課のほうから御説明申し上げます。 ○議長(芳澤清人) 清水商工観光課長。 ◎商工観光課長(清水秀敏) お答えします。条例違反ではないということで解釈をしております。  なお、8月8日に開催された議会全員協議会において御説明をしたとおり、条例がわかりにくいということで、今議会において原村ふれあいセンター条例の一部を改正する条例案を提出させていただいております。以上でございます。 ○議長(芳澤清人) 中村議員。 ◆2番(中村浩平) 私もあちこちの法律の詳しい方に聞いてみましたが、いずれも条例違反との見解でした。もしこんなことができるのであれば、特定の区の区民だけ安くすることもできてしまいます。今回は条例の改正案が出てきたので厳しく追及しませんが、二度とこのようなことがないようお願いするとともに、議会としてもしっかり監視していきたいと思っています。  3番に移ります。村内に住所を有する者の利用料金は値上げして、別荘所有者とその家族は安くする、この道理は通らないと考えますが、いかがでしょうか。答弁願います。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 先ほどの条例改正案との絡みがございますので、担当課のほうから答弁申し上げます。 ○議長(芳澤清人) 清水商工観光課長。 ◎商工観光課長(清水秀敏) お答えします。本年4月1日の料金改正は、もみの湯の経営状況が厳しいことを理由に、近隣施設を参考に夜の割引料金を廃止をし、昼間の利用料金については、村内に住所を有する方は据え置き、それ以外の方は値上げをさせていただきました。  4月以降、村内に別荘を有する方から固定資産税や村県民税の家屋敷を納税しているので、村民と同じ料金にしてほしい、また、茅野市の温泉施設では別荘所有者は市民と同一料金であるなど多くの御意見をいただいております。また、夏の観光シーズンには多くの別荘所有者が来村され、滞在期間中には定期的にもみの湯を利用していただければ、利用者数の増加による売り上げの増額等期待されることから、料金の改正をさせていただきました。  村内に別荘を有する方、こういう方は村内に移住した定住人口と観光に来られた交流人口との中間に当たり、地域や地域の方々と多様にかかわる関係人口に位置づけられます。この方々の経済的貢献度は非常に大きく、原村に愛着や帰属度も高く、将来定住につながり、今後の村づくりの担い手となることに期待をしております。これらのことから、住民と同じ利用料金にさせていただきました。以上でございます。 ○議長(芳澤清人) 中村議員。 ◆2番(中村浩平) 村は過去の経緯から、別荘はぜいたく品ということで、その所有者に対し水道料金を高くし、固定資産税も軽減せず高く課税してきました。にもかかわらず、別荘所有者とその家族に限りもみの湯の利用料金を安くする行為は、これまでの村の施策と全く逆行しています。また、この行為を住民から見れば、到底容認できることではありません。即座に中止すべきだと考えます。  次の質問に移ります。住民基本台帳法に基づく職務の執行について質問いたします。1番、住民基本台帳法第3条において、「市町村長その他の市町村の執行機関は、住民基本台帳に基づいて住民に関する事務を管理し、又は執行する」となっていますが、この台帳閲覧端末のない課ではどのように事務処理をしているのでしょうか。答弁願います。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。御質問の内容は極めて事務的なことですので、担当課のほうから答弁申し上げます。 ○議長(芳澤清人) 北原住民財務課長。 ◎住民財務課長(北原一幸) それでは、事務処理関係の御質問でございますので、私のほうから御回答を申し上げたいと思います。住民基本台帳法では、第1条で住民の利便を増進するともに、国及び地方公共団体の行政の合理化に資することを目的としております。第3条の第1項においては、市町村長は記録の管理が適正に行われるように必要な措置を講じるように努めておりまして、第2項では議員御指摘のとおり住民基本台帳に基づいて住民に関する事務を管理し、または執行すると、このように規定しております。  質問の中で、基本的に台帳閲覧の端末ができない課や係においては、多分二つの方法で処理をしていると考えられます。まず一つ目は住民基本台帳リスト作成等を住民係等に依頼をしまして、これに基づいて事務処理を行っている。それから二つ目といたしましては、個人の同意に基づいて収集をしました情報を各課で管理いたしておりまして、これをもとに事務処理を行っている。このような方法をとりながら運用していると思います。以上です。
    ○議長(芳澤清人) 中村議員。 ◆2番(中村浩平) 2番に移ります。この閲覧端末のない課では、職員が住宅地図や古い電話帳等で住所を調べていると聞いていますが、事実でしょうか。答弁願います。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。この件も極めて実務的なことですので、担当課長のほうから答弁をさせます。 ○議長(芳澤清人) 北原住民財務課長。 ◎住民財務課長(北原一幸) それでは、私のほうから回答させていただきます。このような不確定な情報をもとに処理をしているとは思われません。情報については先ほども答弁で申し上げましたとおり、依頼書や利用者申請等に基づき、適正な事務処理をしていると思います。以上です。 ○議長(芳澤清人) 中村議員。 ◆2番(中村浩平) 3番に移ります。役場からの発送物が旧住所のままであったり、死亡者名のままになっているのは、住民基本台帳に基づいて事務処理していないためではないですか。答弁願います。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) この件につきましても実務的なことでございますので、担当課のほうから答弁をさせます。 ○議長(芳澤清人) 北原住民財務課長。 ◎住民財務課長(北原一幸) それでは、私のほうから回答させていただきます。このような、今、議員さんのおっしゃられました発送物が旧住所のままであったり、死亡者のまま発送されているのは、住民基本台帳に基づいて処理をしていないのではないかという御質問でございますが、住民基本台帳に基づいていないのではなくて、恐らく住民基本台帳に基づいて収集をした情報が最新版の情報ではなくて、過去の住民基本台帳情報をもとに事務処理をしたのではないかと考えられます。  なお、このような旧住所のままであったり、死亡者の名のままに発送しているということは、各課で管理している情報については、今後は最新版を活用するようにいたしまして、住所、氏名誤りについては、これは大変失礼なことになりますので、十分注意を払うように各課のほうへ周知を図っていきたいと思っております。 ○議長(芳澤清人) 中村議員。 ◆2番(中村浩平) 4番に移ります。各課あるいは各施設に最低1台閲覧端末を設置し、職員全員が住民基本台帳に基づいて職務執行できるように改善すべきと考えますが、いかがでしょうか。答弁願います。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。現在、役場庁舎内で15台、それから庁舎外施設で6台、合計21台があります。台帳端末機が置かれていない課は総務課、商工観光課、農林課、会計室、それから生涯学習課、消防室となります。  端末機については、パソコンとソフトウェア込みで1台50万円ほどのコストがかかるという状況でございます。費用対効果の面でいけば、対応件数の少ない部署もあり、現在行っている依頼書等の申請により十分対応できるものと考えております。  ここは非常に大切なことなんですけれども、情報セキュリティーの基本としては、必要最低限の情報にしかアクセスできないことが重要であります。職員全員が必要のない情報収集ができる環境は、情報セキュリティー対策上問題があると考えております。  それから、この件以外、私どもいろんな情報処理のシステムをやっているわけですけれども、やはり一番苦労しているのは、そういう情報セキュリティーの問題。それに非常にコストがかかっているということで、議員さんも歴年の決算書等を調べていただければ、いかにそういった情報セキュリティー対策上の費用がどれだけ上がってきているのかと、その辺も御理解いただけるのかと、そんなふうに思います。以上でございます。 ○議長(芳澤清人) 中村議員。 ◆2番(中村浩平) 役場には、日々たくさんの申請書や届け出書が出されてくるはずです。そうしたらまず住民基本台帳を見て、生死の確認、住所の確認をして事務処理するのは当たり前のことです。また、決裁するときも同様です。  今回私のところに配送業を営む方から、役場は平気で死亡者名で発送物を出したり、住所変更をしているのに前の住所で出したりしていると苦情が来ています。ぜひ、全職員が住民基本台帳を見て職務執行できるような環境整備をお願いします。  次の質問に移ります。村の不祥事について。1番、五味村政になってから、一体何回不祥事に係る記者会見(記者発表を含む)をしてきたのか。答弁願います。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 村の不祥事の会見でございますけれども、発生の都度ですね、これは当然のことでございますけれども、議会全員協議会のほうに御報告申し上げまして、そして議会の全員協議会の中で質疑等あればお受けをいたし、そしてその後記者会見ということでやっております。  ちょっと私、手元には件数云々ということはございませんけれども、議会全員協議会の会議録をお調べいただければ、全ての案件の詳細についてはおわかりになるはずだというふうに思っております。以上でございます。 ○議長(芳澤清人) 中村議員。 ◆2番(中村浩平) 2番に移ります。不祥事が多発した原因をどのように分析しているのでしょうか。答弁願います。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。先ほど御答弁申し上げましたように、事象が発生いたしますと都度全員協議会のほうに御報告しておりますので、そういった都度の報告内容についてちょっと手元に資料ございませんので、また議員さん会議録のほうを御確認いただければありがたいと思います。以上です。 ○議長(芳澤清人) 中村議員。 ◆2番(中村浩平) 私も過去の不祥事の報道関係、新聞ですね、記事をとってあるんですけれども、どれを見ても綱紀粛正をすると。単に綱紀粛正を指示するだけはなく、具体的な防止策を何か講じたのか答弁願います。 ○議長(芳澤清人) 今のは3番の質問でよろしいですか。 ◆2番(中村浩平) 3番です。お願いします。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 具体的な個々の案件がちょっと私手元にございませんので、それに対してどういう指示をしたかということについては、先ほど言いましたように議員さんのほうで会議録の御確認をいただきたいと、そんなように思います。以上です。 ○議長(芳澤清人) 中村議員。 ◆2番(中村浩平) 4番に移ります。過去において発生した下水道使用料金の請求漏れ事件は、きちんとさかのぼって徴収が完了しているのか。また、受益者負担金も漏れなく徴収されているのか。答弁願います。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) この件は非常に実務的なことでございますので、担当課のほうから答弁をさせます。 ○議長(芳澤清人) 清水建設水道課長。 ◎建設水道課長(清水英夫) お答えします。下水道使用開始に伴う使用料未請求事件、該当者に対しまして説明をし、確認できたものについて、分納により平成29年10月までに完納されております。また、受益者負担金についても徴収されていることを確認しております。  住民に対しお金が絡むことですので、今後とも細心の注意を払い業務を進めていく、こういう所存でございます。以上です。 ○議長(芳澤清人) 中村議員。 ◆2番(中村浩平) 5番に移ります。新たに水道を使用開始したのに、半年近く料金の請求がなかったと複数の方から聞いていますが、事実関係はどうなのでしょうか。答弁願います。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。この件も非常に実務的なことでございますので、担当課のほうから答弁を申し上げます。 ○議長(芳澤清人) 清水建設水道課長。 ◎建設水道課長(清水英夫) お答えします。まず、質問にあったこと、聞かれたというようなお話になっていますが、ちょっとこちらで把握していないところもありますので、もしそういう事実があるならば、これはちょっと大変なことだと思いますので、もし差し支えない範囲でお聞かせいただけるなら、また後でお聞かせいただきたいと思います。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・〔発言取消し〕・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ○議長(芳澤清人) 中村議員。 ◆2番(中村浩平) ここでは半年と書きましたけれども、実際には1年以上請求がなかったという方も現にいますので、また相談させていただきます。  この件に関して懲罰委員会のトップである副村長にちょっと聞いてみたいんですけれども、これだけ水道料金の未請求の話を聞くなんてちょっと異常です。きちんと請求しているかは、水道使用者から出された使用開始届という書類ですね、その使用開始届の日付と最初に請求をした調定月、これをチェックすれば誰にでも簡単にわかります。議会や監査委員が調査する前に、まず村が内部で調査委員会等を設置して、上下水道料金や受益者負担金の賦課徴収の状況を調査すべきと考えますがいかがでしょうか。答弁願います。 ○議長(芳澤清人) ただいまのは副村長ですか。通告内容が。 ◆2番(中村浩平) 私のほうでは村長、課長ということで全て出しているんですけれども、ただ議会事務局のほうで表示上は村長ということで依頼がありましたので、村長と してあります。 ○議長(芳澤清人) 暫時休憩します。                            午前 9時38分 休憩                            午前 9時39分 再開 ○議長(芳澤清人) 再開します。  中村議員。 ◆2番(中村浩平) では、今の副村長への質問を訂正して村長に質問いたします。お願いします。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) では、この件につきましては宮坂副村長のほうから答弁させます。 ○議長(芳澤清人) 宮坂副村長。 ◎副村長(宮坂道彦) お答えします。今、議員さんから御質問あった懲罰の関係ということで副村長に指名があったと思います。実際に当時のものですと懲罰委員会を開いて懲罰のほう行っておりますけれども、今現在につきましては、先ほど担当課長も申し上げたとおり適正に処理されているということですので、その件につきましてはお答えしかねます。以上です。 ○議長(芳澤清人) 中村議員。 ◆2番(中村浩平) 言葉足らずで済みませんでした。懲罰委員会のトップでもあられるという意味で、特に限定したわけではないですので、失礼しました。  いずれにしても、不祥事は住民から役場の信頼を失うばかりでなく、対外的にも村のイメージを著しく悪くします。不祥事の原因を分析するとともに、係を超えたチェック体制をとるなど信頼回復に向けて抜本的な対策をとるようにお願いします。  また、この水道料金の賦課徴収問題については、今後議会としても調査が必要な案件と考えておりますので、申し添えます。  最後の質問に移ります。幹線道路の街路樹等について。1番、諏訪南インターチェンジから本村に入る窓口とも言えるズームラインの街路樹が十分管理されておらず、種類や高さもばらばらで美しさを感じない。八ヶ岳の景観にマッチする背の低い樹木にし、種類を統一し、今後は行政で責任を持って管理すべきと考えますが、いかがでしょうか。答弁願います。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) それでは、この件も非常に実務的なことでございますので、担当課のほうから答弁をさせます。 ○議長(芳澤清人) 清水建設水道課長。 ◎建設水道課長(清水英夫) お答えします。このズームラインですけれども、これは圃場整備当時に植えられた街路樹であると認識しております。このズームラインの街路樹なんですけれども、景観の協定団体として地元に管理していただいているという状況になっていると思います。  しかしながら、議員おっしゃるように協定団体、道路管理者としてもなかなか管理が行き届いていないというのが現状であると認識はしております。交通量が多い路線ですし、観光道路としても重要な路線でありますので、通行面と景観面を考慮して木の種類の話とかもありましたけれども、そこら辺も検討していきたいとは思っています。  また、少なくとも近年の話なんですけれども、道路管理者としても景観の団体のほうと何をしてくれとか、随分そういう話す機会も特に設けていなかったということですので、こちらからも細心の注意を払って、そういうものと話を持ってどういう管理をしていくか、これをまた再認識していきたいと思っております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 中村議員。 ◆2番(中村浩平) 前向きな回答ありがとうございます。今こんな状況ですね。せっかく植えたドウダンが草の中にもう埋まっちゃっている。植えてもいない松が生えたりして。何十年かたっていますからね、大変な状況です。これでちょっとお客さんを迎えていいのかと私なんかは心配になってしまいます。  2番に移ります。エコーライン沿いや原郵便局から西に下る道路の街路樹をきちんと剪定・整備し、高さもある程度そろえるべきと考えますが、いかがでしょうか。答弁願います。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。この件も先ほどの質問内容と同一的な内容かとも思いますので、担当課のほうから答弁を申し上げます。 ○議長(芳澤清人) 清水建設水道課長。 ◎建設水道課長(清水英夫) お答えします。まず、こちらで把握している状況といいますか、そういうことなんですけれども、エコーラインについては車道への張り出し、あと交差点への支障、木が大きくなってちょっと見通しが悪くなるという見通しの悪化、あと最近出てきたのが農作業のちょっと支障にもなるというようなケースが報告されています。  こちらのほうでも不定期に剪定、伐採などで対処しているんですけれども、指摘がないとなかなか手が回らないという、ちょっと後手に回っている状況でありまして、そういう感じでその路線については認識しております。  また、郵便局下のところなんですけれども、確かにこちらも痩せたような街路樹が不ぞろいで立ち並ぶ状況ということで、道路管理者という立場で管理しなくてはいけないのは当然なんですけれども、今現在はっきりした管理の方法がちょっと定まっていなくというか、そういう感じで商工会がちょっと協力してやってくれたり、あと柏木区がやってくれたり、また村のほうで作業したりという、剪定、伐採、草刈りがちょっと決められた管理の仕方じゃない状況の中で行われているという状況です。  さきの質問でもお答えしたとおりなんですけれども、あそこも茅野市方面から村の払沢に入ってくる重要な路線ですので、通行面、安全面、あと景観を考えて、先ほどのズームラインと同じように対処していかなければいけないと思っています。  特に村のほうなんですけれども、道路管理者としてもちょっと積極的にといいますか、ちょっと管理が余り行き届いていない状況がありますので、そこら辺を意識しながら今後進めていきたいと思っています。以上です。 ○議長(芳澤清人) 中村議員。 ◆2番(中村浩平) ちょっと資料を用意してきましたけれども、これは茅野市内のエコーラインの街路樹です。きれいに剪定してあって、高さもきれいにそろえられています。ところが原村内はこんな状況です。もう車道にまで枝が張り出して、そろっているのはトラックが枝に当たって剪定しているような状況です。ぜひ、ほかの市町村も見習いながら、村内をきれいにしていっていただきたいと思います。  次に3番に移ります。原郵便局から下に下る道路において、長野県は八ヶ岳の景観に配慮して、標識のポール、ガードレール、柵を茶系色で統一しました。その後に村が設置した防犯灯は灰色、電柱色のため違和感があります。茶系色に統一すべきではないでしょうか。答弁願います。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。この防犯灯設置当時、私は理事者ではございませんでしたので、そういった経過ははっきりわかりませんけれども、担当課のほうでわかる範囲で答弁をしてください。 ○議長(芳澤清人) 清水建設水道課長。 ◎建設水道課長(清水英夫) お答えします。郵便局下の街路灯につきましては、平成21年に設置されたものです。設置当時、確かに環境色は茶色になりますけれども、こういうものはこちらでも認識しておりまして、当時茶色にするか、一応あとコンクリート色、今の色なんですけれども、一応どちらにするかということは検討の議題に上がっております。当時の担当者は実は私なんですけれども、一応今の色に至った経過としましては、道路照明自体が高さのあるものということで、今の照明は上り車線のほうにあるものでして、ちょっとこじつけと捉えてもしようがないんですけれども、どちらかというと上を見上げるような感じになる、そういう中でいろいろ実際の写真に色を当てはめてシミュレーションなんかをした覚えがありまして、むしろ茶色、環境色とわかっていたんですけれども、そういう突き出るものに対しては、今のコンクリート色のほうが違和感がないんじゃないかということで、これは実は理事者も含めて検討して決定されております。  ただし、こういう意見がありまして、人の見方により一概にどちらがいいという、決定された経過もあったりして、一概にどちらがいいとも、感じ方はあると思いますので。また経年で色を塗り直すようなそういう機会ありましたら、いま一度、議員の今指摘されたことも念頭に置いて、また色のほうは検討したいと思います。以上になります。 ○議長(芳澤清人) 中村議員。 ◆2番(中村浩平) 4番に移ります。村長は美しい村を標榜しているが、実際の村の対応とは相当な差異があります。街路樹の管理もそうですが、村の古くて汚い看板が村内各所にたくさんあります。今後、どのように対応しようと考えているのか答弁願います。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。
    ◎村長(五味武雄) お答えします。大分辛口の御質問をいただいて、私も恐縮しておるところでございますけれども、正直現在の状況ですけれども、役場職員とのパトロールや、それから区等からの御意見も一部いただいております。そういったものを参考に安全面や景観面により判断し、少しずつではありますけれども予算化し、改善を図っていきたいというふうに考えております。あわせて、看板や標識等の台帳を整理し管理していきたいというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(芳澤清人) 中村議員。 ◆2番(中村浩平) 村長はちょっと御存じないかもしれませんが、汚れている看板、色あせたり老朽化した看板、文字の見えない看板などは掲示してはいけない禁止屋外広告物となっています。これらについては、長野県の屋外広告物条例で市町村が取り締まることになっています。  ところが、残念ながら本村の場合、村自身が禁止広告物を掲示してしまっている状況です。幾つも資料はあるんですが、今回は一つにしておきますけれども、この小学校の校庭のところ。せっかく安全を促す看板があるのに、もう字も読めなくなっています、こんな大きいものが。  また、原郵便局から下る村道のナナカマドを見てもらえればわかりますが、半分以上が枯れてなくなっていて、もう何年もそのまま放置されています。村内の良好な景観を保全するためにも、村の事務の執行者として全身全霊で取り組まれるようお願いして、私の一般質問を終わります。 ○議長(芳澤清人) 次に、佐宗利江議員の質問を許します。佐宗議員。 ◆6番(佐宗利江) 一般質問をします。移住後のサポートについてお聞きします。移住者に対して、移住後の定着をサポートする体制が必要と考えるが、現状はどうか教えてください。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。移住後もいつでも相談を受けられる体制を村としては整えてあると思います。相談内容に応じて移住を検討しているときから紹介している田舎暮らし案内人にも協力をしてもらっております。  また、民間組織でございますけれども、やまぼうしの風という、それからすわなかまという組織がございますけれども、移住者や移住を検討している方々が季節ごとのイベント、例えばお花見とかトレッキング、まち歩き、餅つき大会などに参加し、原村や諏訪地域の新たな発見や仲間づくりの場として参加されているのが現状でございます。以上です。 ○議長(芳澤清人) 佐宗議員。 ◆6番(佐宗利江) 2番に移ります。移住者相互の交流を促進するために、村主導によるコミュニティーづくりを進める考えはありますか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 最初の質問の回答にもありましたけれども、民間組織で数年前から既に実際に行っておりますし、私もお声かけいただければ、その場に出向いてそういった方たちとお話を申し上げております。  それから、もう少し大きなくくりの中では、平成18年には今まで組織化されていなかった移住者の多い地区、原山自治会が立ち上がってきております。それで当初は加入率が悪かったんですけれども、今64%ぐらいだったかな、私の記憶では。そこまで上がってきております。  それから、ちょっと組織図を持ってきていないですけれども、かなり地区ごとにエリアを分けて、そこに責任者等もいて、かなり活発なあれもやっていますし。それから自治会だよりも頻繁に発行していただいておりまして、発行の都度私のほうにもいただいている、そういう状況でございます。以上です。 ○議長(芳澤清人) 佐宗議員。 ◆6番(佐宗利江) 移住してきても定住につながらない、もしくは定住するつもりで移住してきてもまた戻ってしまう、そんな事例がございますが、それについてはどのように対応されていますか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) ちょっと私、個々の事例については十分把握し切っていない面もありますけれども、やはり私がじかにお話申し上げた方では、大阪府からこちらのほうに移住をされたと。それで御主人は秋口こちらにたしか来られて、奥方は寒いと聞いたから、ともかく大阪府にたしか帰ると。御主人1人で1年間、冬の言葉が適切かどうかわからないですけれども、原村の寒さを体験して、そしてまたというような話も聞いたことがございます。そういった意味を含めまして、私どもは移住体験住宅をつくりまして、2棟ほぼ今のところトップシーズンにはフルの活用の状況だと思います。  そんなことで、やはり先般も村が開催した移住交流のあれもありまして、報告書を読みますと、アンケートの中でやはり、強いて言いますと今が原村の一番ベストの季節だと思います。やはりそういった意見の中にも冬の寒さというのはやはり心配だから、もう一度冬に実際にその寒さを体験して、最終的な方向づけを出したいというような意見もございましたので、そういった面では、体験住宅というのは一つのキーステーションといいますか、そういうふうになり得るというふうに理解をしております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 佐宗議員。 ◆6番(佐宗利江) 先日、視察でふるさと回帰支援センターのほうにお伺いしたんですが、そちらの理事長さんのお話では、やはり移住が成功するかどうかというのは、移住先のかかわった人であるというお話をお伺いしました。  例えば若い世代などだと学校や保育園で知り合うようなママ友、そういった方もいますが、子供同士が仲がいいイコール親同士も仲がいいというふうには限られておらず、特に女性が主体の家庭の中で女性同士の仲間づくりがつまずくと難しいという場合もあります。複数のコミュニティーに所属ができるということが生活をする中で必要だと考えています。  原村観光連盟のイベント実行委員会や原小学校の読書ボランティア、こういった場にも移住してきて知り合いが欲しいという目的で参加されている方々もいらっしゃいます。ある報道では、移住したけれども寂しくて、誘われるまま政治活動にはまっていくというようなことも目にしたことがございます。例えば子育てサロンのような、特に何をするでもなく友達づくりができるような場があるといいのではないかと考えています。移住してきた方々がよい人間関係をつくり、豊かな生活を末永く送っていただけるよう願っております。  2番に移っていいですか。 ○議長(芳澤清人) 佐宗議員。 ◆6番(佐宗利江) 車のペダルの踏み間違いによる事故防止についてお聞きします。1番、全国各地で車のアクセルとブレーキペダルの踏み間違いによる事故が発生していますが、村内や諏訪地域内での発生状況はありますか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。そういった事例も発生しているということは聞いておりますけれども、具体的な数字等につきましては担当部門のほうから答弁をさせます。 ○議長(芳澤清人) 清水建設水道課長。 ◎建設水道課長(清水英夫) お答えします。諏訪地域内ということですが、茅野署の管内で調べさせていただきました。平成30年においては4件、ことしは7月までに3件ありまして、いずれも村内についてはゼロ件となっております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 佐宗議員。 ◆6番(佐宗利江) 2番に移ります。このような事故の発生を未然に防ぐために、ペダル踏み間違い防止装置の購入者に対して補助をするなど、事故防止に向けて具体的な取り組みを検討されているか教えてください。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。喫緊な検討課題であろうということは認識しております。具体的には担当課のほうから答弁させます。 ○議長(芳澤清人) 清水建設水道課長。 ◎建設水道課長(清水英夫) お答えします。まず現状なんですが、実際に取り組みはまだしていない状況であります。  これに当たり、全国での取り組み状況を若干調べてみました。都道府県で行っているところ、あと市町村独自で補助制度を持っているところがあるようです。村内では事故もないということで具体的な取り組みのほうはまだ検討していないということが実情です。  ただし、社会的に大きく取り上げられるようになった事故ですので、事故を未然に防ぐという観点からも、今後このことについては考えていかなくてはいけない時期なのかなと思っております。今後は、県やその他の市町村の動向を注視しながら、ちょっとこちらのほうも考えていきたいと思います。  あと、この事故については恐らく高齢者の方が多くなると思うんですけれども、運転免許の返納制度がありますので、こちらのほうは引き続きになりますけれども、広報して、そういう制度もあるということを啓蒙していきたい、そう思っております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 佐宗議員。 ◆6番(佐宗利江) 高齢者の方に免許返納をと今もおっしゃっていただきましたが、なかなか原村のように公共交通が不便な場所では現実的ではないのではないかと考えております。ですので、やはり車に乗ってしまう方が多くて、そのあたりで少しこういった補助を検討していくべきではないかと思います。  先日の新聞報道でも、国内自動車メーカー8社が加速抑制装置の開発計画の概要を発表したと大きく報道をされていました。こちらは国土交通省によるもので、問題の重大さがうかがえます。  また、全国の自治体でも取りつけに対して補助をするという働きが、先ほどもおっしゃっていただきましたが、検討も含めて広がっているようです。商品自体も安いもので工賃込みで4万円と消費税、こちらはオートバックスで購入できるようです。そんなに高いものではございませんので、今後の高齢化の広がりを受けて検討していっていただきたいと考えています。  では、3番にこのまま移ってよろしいですか。 ○議長(芳澤清人) どうぞ。 ◆6番(佐宗利江) 通年観光についてお聞きします。1番、冬期間の観光客の集客状況は。また、集客に向けてどのような取り組みがなされているか教えてください。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。つい先日だったですか、NHKだと思ったんですけれども、冬の観光誘客ということで、真冬に何かキャンプを開催したら物すごいお客さんが来ているなんていうようなことで、一つの切り口かななんていうふうに個人的には感じた次第ですけれども。  原村の現状につきまして、担当課のほうからより詳細なる答弁を申し上げます。 ○議長(芳澤清人) 清水商工観光課長。 ◎商工観光課長(清水秀敏) 私のほうから回答させていただきます。平成29年度の原村中央高原の集客数でございますが、18万7,500人であり、そのうち平成29年12月から平成30年3月の冬期間の集客状況でございますが、2万7,400人でありました。全体の15%であります。  集客に向けての取り組みについてでございますが、原村観光連盟主催による、議員よく御存じのとおり、星空のイルミネーションや当イベント期間中に開催されている週末イベントとして星空のステージを開催しております。八ヶ岳自然文化園においては星空の観望会なども開催しております。また、八ヶ岳観光圏では、毎年1月から2月にその日の気温で割引率が変わる寒いほどお得フェアを開催しており、圏域全体で集客に取り組んでおります。  そのほかPR事業といたしまして、10月には八王子市で開催をされております八王子メッセや、多摩市で開催されている八ヶ岳南麓フェアのイベントに参加いたしまして、集客に積極的に取り組んでいる状況でございます。以上でございます。 ○議長(芳澤清人) 佐宗議員。 ◆6番(佐宗利江) 2番に移ります。今だからこそ村の地域資源を活用して、冬でも観光客を呼べるイベントの企画や開発を積極的に展開し告知するべきではないかと考えます。お願いします。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。村のほうは平成28年度から原村エコツーリズムガイド養成等を実施しております。その後のいろんな実施状況とか、それから今後の展望につきまして、担当のほうから詳細説明を申し上げます。 ○議長(芳澤清人) 清水商工観光課長。 ◎商工観光課長(清水秀敏) お答えします。平成28年度から、今、村長が申したように原村エコツーリズムガイド養成事業を実施しております。本年は、当村のすぐれた環境を活用したガイドツアーを造成し発表することで、ガイド養成の成果を確認する事業を実施しております。受講者や山岳ガイドの講師による初心者向けのスノートレッキング講座や、動物たちの足跡を見つけよう棒道スノーシューツアーなどの冬季のイベントも企画をされております。  また、民間主催ではありますが、八ヶ岳自然文化園では冬の八ヶ岳ジャズコンサートなど開催をされており、美術館においてもクリスマスフェアなどが開催されております。  冬季でも民間を含めさまざまなイベントや講座を開催しております。村としても積極的に広報活動をしながら集客促進に努めている状況でございます。以上でございます。 ○議長(芳澤清人) 佐宗議員。 ◆6番(佐宗利江) 近年、温暖化により暖かい冬が続いています。今までのように冬タイヤを履いていてもちょっと上っていくのが怖いというような場所ではなくなってきております。となると、県内や村外からの来村を促すには非常にやりやすいといいますか、訪れやすい環境ではないかなと思い、それを逆手に観光に生かしてはどうかと考えています。  また、冬場は空気がとても澄んでいるので星がきれいです。阿智村では日本一の星空だと言っておりますが、原村もそんなに負けていないのではないかと考えております。長野県は宇宙県であるというように県も考えておりますので、ぜひそのあたりも検討していただきたいと考えております。  昨年度、原村観光連盟が2月の頭に行った自然文化園でのクラフトイベント、こちらには100人近い人が訪れました。冬は家にこもりがちではありますが、家にこもってやる手仕事を取り上げたイベントで、みんなで手仕事をやろうという内容でした。  ただ、幾らいいイベントを計画しても、集客には本当に苦労をします。村の立場で積極的に展開し告知をして、冬でも村にお金を落としていってもらう、そんなふうになってほしいと考えております。冬でも観光地となれるようにお願いしたいと思います。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。星空というので正直阿智村にはちょっと先を行かれているのが現状でございます。原村とそれから小海町のほうも原村に追いつけ追い越せということで、今の黒澤町長になってから非常に積極的な取り組みをしていまして、ひとつ原村とも手を携えながら、そんなことができればいいねというようなお話もいただいていますので、また担当課を中心に観光連盟交えて、そういったもし連携ができるのならベターだと思いますので、その辺は鋭意努力をしていきたいと、そのように考えています。以上です。 ◆6番(佐宗利江) 以上で終わります。 ○議長(芳澤清人) この際、暫時休憩します。再開は午前10時25分にします。                            午前10時10分 休憩                            午前10時25分 再開 ○議長(芳澤清人) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  次に、森山岩光議員の質問を許します。森山議員。 ◆3番(森山岩光) 私のほうからは、一ノ瀬八区汐の管理についてということで質問させていただきます。  近年、本当に防災・震災という言葉はよく使われるわけでございますけれども、本当に近年異常とも言える集中豪雨等がございまして、この間も九州方面でも大きな災害に見舞われました。大型の台風上陸、それから集中豪雨等が多くなってきているということの中で、土砂の堆積、倒木、それから堤塘崩落など、これによって特に私の言いたいのは、農業用水源の確保に支障が既に出てきております。こういった部分でどのような防災面での対策が講じられているか、まずお聞きします。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。議員御質問の一ノ瀬汐で、直接ではないですけれども、私も地区の関係で柳川汐の取り入れ口が台風被害で全て流出しちゃって、取り入れができないというようなことで、木工沈床ですか、そのとき私、初めてそういう工法があるということは知った、過去の話でございますけれども、この一ノ瀬汐につきまして、具体的な内容につきまして担当課のほうから答弁させます。 ○議長(芳澤清人) 牛山農林課長。 ◎農林課長(牛山輝明) それでは、お答えします。議員おっしゃるように、近年、台風、集中豪雨等で、汐等の管理が大変各区では御苦労されていると思います。昨年においては7月の豪雨や、あと9月に台風21号、24号というような大きな台風が来まして、村内の多くの主要な汐が被災しました。一ノ瀬汐につきましても台風の影響により土砂堆積がありまして、柳川より取水できなくなる被害というのも発生しました。それに対しまして、農業用施設災害復旧事業として村のほうで災害復旧工事というのを行ったというような経過もございます。  汐等の農業用施設につきましては、関係区に通常の管理等は委ねているところですが、最近の台風や集中豪雨等は予測困難というような状況で、被害を防ぎ切れないものというのが多くなっている現状です。  農業用施設の防災対策については、緊急的、すぐ直さなければいけないというようなものにつきましては、関係の区と協議して、どのような対応をとるかということで、その都度、緊急的な対応等をとっている状況ですけれども、議員おっしゃるような予防的な対策というのが、なかなか汐に関しては、通っているところが山の中とか、そんなようないろいろ管理状況が難しい中を通っているというような状況もありまして、そういうところのここが危なそうというような予防的な対策というのは、なかなかそういう国・県等の補助事業がないということから、もし対策する場合には村の単独の事業となってしまうことから、なかなか予算的にそういう予防対策として事業に取り組んでいくというのは、ちょっと今の状況では困難な状況にあります。以上です。 ○議長(芳澤清人) 森山議員。 ◆3番(森山岩光) 今、牛山課長のほうから答弁ございましたとおり、予測は非常に困難かと思います。困難かとは思いますけれども、私のこれから申し上げますところはですね、特にこの一ノ瀬汐、八区につきましては、本当に地理的に見ても、一度災害が発生してしまいますと、なかなか復旧工事に至らない、時間がかかります。地理的に見ましてそうですけれども、特に昨年は各所に被害が発生をいたしました。  特に一ノ瀬汐につきましては、取り入れ口が土砂で埋まってしまったということの中で、八区としても早急に工事をしなければならないということでございましたけれども、なにせ橋があのときは崩壊してしまったということで、回り道になりますけれども、大きな重機でやらなければならないということだったものですから、管理道路を使おうと思いましたけれども、それは軽トラ1台ぐらいの、早く言えば幅しかないということで、あのときは2カ月半ぐらい恐らく工事ができなかったわけでございます。  たまたまそれによる2次的、3次的な災害がございませんでしたので、何とかそこは乗り越えたわけでございますけれども、とにかく一度災害が発生をしてしまいますと、復旧工事に特に時間がかかるエリアでございますけれども、その辺はどのように考えているか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 議員御指摘いただいた相当危険な箇所があるということで、正直、私も今年度になってからまだ現地を確認しておりませんけれども、担当課と一度さらに現地を確認してですね、村でできないことは当然県にも要望しながら対処していかなくちゃいけない思っていますので、ことしになってから議員が確認していただいた危険箇所のですね、その辺をもう一度担当課のほうに御指示いただいて、私も一緒に行って確認をさせていただいて、その後、善後策を検討していきたいと、そのように考えております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 森山議員。 ◆3番(森山岩光) 私も参加いたします。ぜひよろしく点検をいただきたいと思います。この一ノ瀬八区汐というのはですね、よい機会ですので知っておいていただければと思いますけれども、言うまでもない中新田区、払沢区、柏木、八ッ手、菖蒲沢、室内、それから茅野市管内の丸山地区、田沢地区の八区の水源であり水路でございます。共有の財産でもございます。柳川から取り水をし、急傾斜の山腹でございますけれども、迂回をし、延長1,486メートルのところに裸のU字溝、ふたがございません、により、ようやっと水をとっているというところでございます。  この地質につきましては、八ヶ岳の火山灰土の堆積層でございまして、見ていただければわかると思いますけれども、非常にのり面や堤塘の崩落が過去にも何度も崩落するとしまして、都度、関係者が維持管理に苦慮してきた場所でもございます。  柳川は昔から暴れ川と呼ばれているような川でもございます。先ほども言いましたけれども、本当に災害に弱いリスクの多い場所であるということを自覚しておいていただければと思います。  それで、先ほど言いました既にもう危なそうというのが、この写真で見たとおりでありますけれども、大きな岩が相当崩れておりまして、金網をここに張ってあるんですけれども、もうそれからはみ出ているというような部分。それで大きな岩がもう管理道路に落ちそうということであります。これが落ちてしまうと、先ほども言いましたとおり車が通れません。ですから、管理をするにも巡視をするにも非常に歩いていかなければならないというようなことでもって、関係する皆さん非常に苦慮しておりますので、お願いをしたいと思います。  それで、6月の定例議会のときにですね、土砂災害警戒区域ということで村長のほうで答弁がございました。イエローゾーンが7カ所、レッドゾーンが4カ所というようなこと、それから弓振川が土砂災害警戒区域等に指定されているということで、2カ所に水位計を設置したと。それで、弓振川上流の砂防施設は令和元年度で調査を県が計画に組み入れてあると。検討協議を早急に進めていきたいということですけれども、私の申し上げるこの一ノ瀬八区の全長1,486メートルのそのエリアは指定があるのか。ないとすれば何らかの指定ができないものか。その辺をお伺いします。 ○議長(芳澤清人) 森山議員、今の質問なんですが、2番のほうにも入っているところも考えられますが。 ◆3番(森山岩光) 済みません、とりあえず1番で。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 今指定になっているかという質問ですので、担当課のほうから答えさせます。
    ○議長(芳澤清人) 牛山農林課長。 ◎農林課長(牛山輝明) お答えいたします。今、議員御指摘のありました一ノ瀬汐ですけれども、主、危険箇所的には茅野地籍に入っておりまして、一部、保安林というようなところがあるんですが、それはごく一部でありまして、あとにつきましては茅野市の財産区有林の中を通っているというような状況でありまして、特に災害等危険箇所指定というのは、茅野市でもそこの場所については受けていない状況です。  ちょっと原村地籍に入りますと、御柱道を越えて鉢巻道路ですか、あの辺から原村地籍という形なんですけれども、原村地籍内については比較的平たんな場所を通っているんですが、茅野地籍内は非常に急峻な場所で、御指摘のとおり、誰が見てもというあれじゃないですけれども、土石の崩落や、大雨で例えば汐水路自体も危険になりかねないというところもありますので、ちょっとこの辺につきましては茅野市のほうといいますか、市村界を越えてしまいますので、ちょっと我々としても茅野市側の意見も聞きながら、そのような財産区有林的なものが、保安林等に指定してもらうと、逆にいろいろ木を切っちゃいけないとか制限が発生するものですから、その辺を含めて、ちょっときょう御指摘あったものですから、茅野市と協議してまた報告したいと思います。以上です。 ○議長(芳澤清人) 森山議員。 ◆3番(森山岩光) よろしくお願いします。2に移りますけれども、一ノ瀬八区は、茅野市・原村地域に存する農地、水路等の地域資源、農村環境の保全を担っております。面積につきましては、そこに書いてございますけれども、560ヘクタールという広大な、主にこれ田んぼでございますけれども、の水源でございまして、本当に重要な、そしてかつ歴史のある水路であります。  先ほど、エリア内には災害発生が予測される箇所があるため早期の対策が必要と考えるがということでもって、そちらに提示してございますけれども、ただいまの牛山課長の答弁のほうで、茅野市地籍になっている部分があるということであります。これは国も県も防災・減災には力を入れておる内容かと思います。県のほうにも県会議員等を通しながら対策を早急にしていただきたいと、こんなふうに思います。その辺いかがでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 前回もかなり被害があったときは、議員おっしゃったように、当然、県議にも話を通して対応させていただいた経過がございます。やはり先ほど申しましたように、私も自分の目で今の現状の把握とですね、それから担当課長との協議の中で今後対応策を進めていく中で、当然、県議、それから県の出先機関にも出向いて、当然強く要望して改善を努めていくという気構えで進んでいきたいと思います。以上です。 ○議長(芳澤清人) 森山議員。 ◆3番(森山岩光) この一ノ瀬汐をもう一つ、ここには書いてございませんけれども、5年ほど前から小水力発電のための水を貸してくれないかという話が持ち上がりまして、一ノ瀬八区でも昨年から一昨年にかけまして、会議体を持って検討しております。  先ほど言うように、1メートル足らずのU字溝でございますので、それで裸でありますから、一たび崩落があると取水できない。いわゆる小水力発電の企業側から見ますと、年間安定した水が欲しいということを要望されておるわけでありますけれども、その辺の絡みもございまして、きょうは特に一ノ瀬汐についてということで質問をさせていただきました。よろしくお願いします。以上です。 ○議長(芳澤清人) 続いてどうぞ。 ◆3番(森山岩光) 次の質問に入ります。村の教育についてということでございます。  初めに、村の教育、私も冊子をいただきまして読ませていただきました。その中に、八ヶ岳の裾野に広がる豊かな自然と、「日本で最も美しい村」連合の一つである、郷土を愛し、豊かな心と高い人間性を育み、賢く優しく、そしてたくましい原っ子の育成と、人と文化を育む村づくりを進め、生きる力の育成を目指しますと。これはそこに書いてある原村の教育理念ということでありまして、昔から子供は国の宝ということであります。もちろん原村の宝でもございますけれども、それに向けて日夜学校で働く皆様も頑張っておられます。  そこで、まず一つ質問をさせていただきますけれども、そんな状況の中で、生徒のいじめ、不登校、ひきこもりの状況は現状どうか。また、教員と生徒、保護者との関係、これは学習面、相談面、部活動、指導面等はどうなのか伺います。 ○議長(芳澤清人) 五味教育長。 ◎教育長(五味康剛) それでは、ただいまの質問に答えさせていただきたいと思います。議員さんも既に御存じかと思いますけれども、本年4月1日から施行されております、原村いじめ防止等のための基本的な方針におきまして示させていただいているわけですが、まず最初に、いじめのことについてですが、いじめの定義につきましては、国による指針に基づいてですね、いじめとは、児童生徒に対して当該児童生徒と一定の人間関係にある他の児童生徒が行う心理的または物理的な影響を与える行為、この中にはインターネットを通じて行われるものも含まれておりますが、であって、当該行為の対象となった児童生徒が心身の苦痛を感じているものというように示されております。  したがって、現在ではですね、議員さんが、私も含めてですが、子供のころあったと思われますちょっとした悪ふざけであったり、ちょっかいであったり、何げない冗談等においてもですね、受けた側の児童生徒が嫌だなとか、つらい、悲しい等の心理的苦痛を感じているときには、いじめという認知がされております。  したがって本村におきましても、そのようないじめの認知は実際にあります。昨年度、平成30年度の1年間においてですね、このようないじめが認知された件数は、小学校において2件、中学校において4件ありました。また、本年度1学期の状況におきましては、小学校ではゼロ件、中学校では2件ありました。  ただし、これらの多くの事案はですね、双方の子供同士の気持ちのすれ違いであったり、受けとめのずれ等によることによって発生したものがほとんどでありました。したがって、しっかりと両者の思いや気持ちを聞き取り、互いに伝え合わせることによって、お互いが理解し合い、その後の関係においては現在問題なく生活しているのが現状であります。したがって、現在までに原村におきましては、長期化している重篤ないじめの発生は認められておりません。  いじめ等につきましてはですね、人間関係によるトラブルということが非常に重要であります。これは子供に限らず大人の社会でも同等のことが言えるんではないかなというように思っております。したがって、常にどんな場面においてもですね、いじめは発生するものであるという認識が我々大人にとって重要であるというように考えております。  したがって、それぞれの現場、これは4月から保育園も教育委員会のほうで対応しておりますので、園児においても同等のことが考えられると思っております。したがって、保育士さんであるとか、学校の先生方にもですね、常にそういう意識で子供たちの様子を見ていっていただくように教育委員会としてはお願いをしているところであります。  そんな意味でですね、こういう問題におきましては常に早期発見、早期対応ということが大原則であるというように認識して対応しているところであります。  続きまして、不登校、ひきこもりも含めることになるかと思いますけれども、この現状について答弁させていただきます。不登校、ひきこもりにつきましては、平成30年度において、小学校、中学校ともにですが、これは文科省の規定に基づくものでありますが、年間を通して30日以上欠席した児童生徒を長期欠席児童生徒というように国は認識しております。  その中にはですね、さまざまな理由が考えられます。病気等の入院による欠席もありますし、家庭環境の状況によって登校できないというようなお子さんもあるかと思います。また、今、議員さんのほうでおっしゃった不登校が要因と考えられる長期欠席もあると考えております。  その中でですね、平成30年度におきましては、実際に小学校で欠席した児童の中で、不登校というように考えられているお子さんは4名おります。実際に30日を超えた欠席者は昨年11名おりましたが、その中で不登校と言えるお子さんは4名と考えております。  また、中学校におきましては3名が該当しております。その中で、中学校におきましてはですね、議員さんおっしゃるひきこもりの状態と考えられるお子さん、外部との接触がほとんどとれません。家庭とは連絡、親とはとれているんですが、なかなか本人に面会する機会というのはありません。親を通じて元気でいるということは確認できているわけですが、そのようなお子さんが1名おります。  また、本年度の1学期の不登校傾向の児童生徒数につきましては、小学校で4名、中学校3名、このうち1名は先ほど答弁させていただきました、ひきこもりのお子さんが継続状況にあります。  どの児童生徒においてもですね、先ほど話をさせていただきましたように学校とのかかわりが皆無ということはありません。家庭、保護者との連絡はきちんととれており、週に1回程度は担任が保護者と連絡をとったり、あるいは保護者のほうから連絡をいただいたり、学校のプリント類とかですね、そういうようなものはきちんと子供の手元に届くように対応させていただいているところであります。  学校としましても、保育園ももちろんそうなんですけれども、本人と直接会ってですね、本人の気持ちをいろんな形で聞き取ってあげることが、実はこういうお子さんへの対応としては重要であるというように考えており、原村としましてはですね、そういう対応を今まで、最後の御質問にあるように、教員と子供や保護者との関係はどうかということにもつながるんですけれども、今まではどちらかというと担任が1人でそういうお子さん、クラスのお子さんですとか保護者と対応するということが多かったわけですが、なかなかそういう状況では難しい状況になってきており、議員さんも御存じかと思いますが、原村におきましては家庭教育相談員、また家庭児童相談員、教育指導主事を配置させていただいて、第三者の立場で気軽に相談に乗れるような体制をつくってきております。  その中でですね、担任の先生が1人で問題を抱え込むんではなくて、その後の御質問のところでもまた答えさせていただきますが、要するにチームとして対応するということで今現在取り組んでいるところであります。以上であります。 ○議長(芳澤清人) 森山議員。 ◆3番(森山岩光) 一部、教育長も既に次の質問の内容に入りつつあります。けれども、今まで聞いておりまして、私も親戚に教員をやっておる方がおります。前々から、教師は非常に広範囲にわたる仕事等で忙しいということの中で、生徒の行動を見ていかなくてはならないし、保護者の皆さんとも話し合いをしたりしなければならない。そのほかにも各種会議体があり、出席をしなければならないということの中では、この原村の教育の冊子にもちょくちょく出てきますけれども、きめ細かい対応がちょっとおろそかになりはしないかなということが危惧されます。  そんなことで、2へ移りますけれども、教員は生徒の部活動や教えること以外の仕事に多くの時間をとられていると。このため自分の技能を向上させたり、生徒のより深い学びを促進したりする機会を設けることが困難と聞きますけれども、当村の状況は、先ほど若干聞きましたけれども、再度どうでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 五味教育長。 ◎教育長(五味康剛) それでは、ただいまの質問に答えさせていただきます。教職員につきましてはですね、もう既に御存じかと思いますけれども、学校における働き方改革ということで、国の指針に従って本村におきましても対応しているところであります。一番はですね、この働き方改革が提示されてきた背景には、先生方が、今御質問にありましたように、子供との対応であったり、あるいは保護者との対応等、それ以外にも本分の教えるという教育のことも含めてですね、部活動の指導もありますし、深夜に至るまで学校に残って仕事をしているというような長時間勤務による心身の不調、またそれに伴ういろいろな障がい、支障等が問題として指摘されている状況かというように思っております。  しかし、今回の国が示した働き方改革の最も重要な提案におきましてはですね、そのような幾つかの課題を解決することによって、先生方、教員の本来の仕事である子供を育てるという原点を最優先にすると。したがって、業務の改善、勤務時間の縮減により、子供と向き合う時間の確保、子供の学びを豊かにするための教材研究の時間確保や、先生みずからの資質向上に向けた研修の充実ということが示されております。  当村におきましてもですね、実際にはまだまだ十分とは言えない部分がたくさんありますけれども、小学校においてはですね、本年度、村単独によるスクール・サポート・スタッフという立場の方を1名配置しました。これは国でもですね、このスクール・サポート・スタッフの配置というのに取り組んでいるわけですが、国・県の条件はですね、学級数の大きな大規模校が優先されておりまして、実際に原村の規模では配置の対象になりませんでした。しかし、教育委員会にとりましても行政のほうへお願いをして、ことし配置をさせていただいております。  具体的にはですね、どのような業務をしていただいているかといいますと、各種測定記録、健康診断だとかですね、そういう記録のデータ入力というのを今までは担任の先生がそれぞれやっておりました。したがって、その時間というのはパソコンに向かっての入力ではありますけれども、4月、年度当初どうしてもかなりの時間をそれに費やしていたという面もあります。  そのほかに実際に日々の中ではですね、配布物、学校便りもそうですし、学級通信とか、そういうものもそうですし、そういうものに先生方がですね、かける時間というのはかなりあったかというように思います。  そんな内容を今回のスクール・サポート・スタッフの方がですね、先生方にかわって専門に入力をしていただいたり、配布物の種分けをしたり、教材の準備をしたりというようなことで担当していただいており、小学校のほうから具体的に1学期を振り返って感想を聞いたところ、非常に助かっていて、先生方がありがたく感じているということで、大歓迎されているということを聞いております。  また、来年度から全面実施される小学校の新学習指導要領におきましてはですね、小学校5・6年生の英語の教科化に向けては、昨年度より原村におきましてはですね、英語教育支援アドバイザー1名を配置しておりまして、5・6年生の英語の教科化では担任の先生、そして英語の授業をALT(外国語指導助手)とともに支援をさせていただいております。子供の学びを助けるということでですね、担任の先生方からも非常に好評をいただいているところであります。  また、既に新聞報道でもありましたが、来年度からですね、全面実施に伴ってプログラミング教育というのが導入されるわけでありますが、これにつきましても実際にプログラムの専門的な学習をしてきた先生が全てじゃありません。多くの先生方はそういう経験がない方がほとんどであります。そこで、地元にある公立の諏訪東京理科大のほうと協定を結ばせていただいてですね、理科大の教授の先生が、このプログラミング教育の推進に向けて協力をいただけるということになっております。  具体的には、この2学期からまず事前に教職員の研修を行い、来年度4月から小学校4年生を対象に、4年、5年というようにですね、3年間の協定ではありますけれども、進めていきます。その中で担任の先生方もですね、どのように指導していったらいいかとか、どのようにプログラミング教育を考えていったらいいかということを具体的に学ことができ、実践することができるのではないかというように思っております。  原村は1村1校という、この利便性を有効に生かして、小学校の学びが中学校につながるように考えていきたいというように思っております。  また、中学校においてはですね、教職員の定数というのが国の規定で決まっております。教職員定数という法律があります。原村の中学校におきましてはですね、学級数からいいますと、全ての教科を担当するだけの教職員の配置というのは、なかなか厳しい状況にあります。  その中で原村は、もう数年前からですね、村費の講師2名を中学校のほうに配置しております。本年度は音楽と美術、技能教科の専門の先生ってなかなか小規模校には配置が厳しいんですけれども、配置をして、子供たちの学びをきちんと支援しております。  また、その2名の村費の講師が配置されたことによってですね、本来ですと2名、国基準ではいないわけですので、先生方の校務、学校の仕事も、2名の先生方も県費の講師と同じ扱いをさせていただいておりますので、先生方の校務の軽減にもつながっているのではないかなというように思っています。  また、本年度より部活動の指導につきましては、専門性を要するということで、非常に難しい面があるわけですけれども、ことし吹奏楽においてですね、以前、中学校で音楽の専科をやって吹奏楽の指導をされてきた先生を部活動指導専門員として配置することができました。これは国・県の中の補助をいただきながら配置をしております。この先生が週3日、部活動の指導していただくということで、そのときには教員の担当の先生は自分の教材研究だとか、そういうことに当たれるということで、非常に歓迎をされているところであります。  そのような中でですね、村としましても先生方の勤務の軽減、それを進めることによって、本当に子供と向き合う時間、子供のために先生方が頑張っていただける、そういう環境づくりを進めているところであります。以上です。 ○議長(芳澤清人) 森山議員。 ◆3番(森山岩光) 大分、いろいろと対策等をして軽減を図っておるという話でございましたけれども、この冊子の28ページに小さく書いてあるんですけれども、職場環境の充実ということで、生徒の学びの質を高めるための働き方改革の推進ということで載せてあります。連携、連絡し合い、教育の分担化を明確にする。学校にしかできないもの、地域に協力をいただくもの、地域・家庭にお任せするものということで書いてあります。  次の質問にまず行きます。最近ですね、新聞報道等でにわかに注目されている従来の固定担任制から全員担任制という仕組みは、生徒の悩みに最も適した教員が対応するなど、学級の風通しがよくなり、教師のやる気にもつながり、生徒にも好評と聞く。この全員担任制について、どう捉えているかということでございますけれども。 ○議長(芳澤清人) 五味教育長。 ◎教育長(五味康剛) 答弁させていただきます。全員学級担任制という、この言葉についてですね、議員の皆様方がどのようにイメージを持たれているかということがあるかと思いますけれども、30人いて30人がですね、全員学級担任というのは、なかなか現実的には難しいといいますか、やはり窓口は一つでなければいけない部分があるのかなというように考えております。  実際にですね、私も現場にいた人間の1人でありますので、二十数年くらい前までは全く一人担任制というのが常であったかというように思います。その一人担任制は、議員さんおっしゃるように、その担任が全てのこと、子供にかかわることも保護者にかかわることも、自分の学級のことは全て担任がやりなさいというような体制であったのかなというように思っております。  しかし、今までの質問の中でもお答えさせていただきましたが、今は非常に多様なお子さん、あるいは社会環境も大きく変わり、家庭環境も変わってきておる中においてですね、なかなか1人の担任が、学級数、児童生徒数が、1学級の数が昔に比べて減ってきているとはいうものの、まだまだ複数のお子さんを担任の先生がいろいろ指導いただいているわけでありますので、難しい面というのは多分にあります。  したがって、先ほどもちょっと答弁の中で触れさせていただきましたが、現在は国もチーム学校ということを打ち出して取り組んでおります。原村においてもですね、まさにそういう体制づくりを進めております。特に先ほども、いじめ、不登校等について答弁させていただいたときに、このことにも触れた形で答えさせていただいた面がありますが、原村におきましてはですね、特にお子さんのそういう、いじめ、不登校にかかわることであったり、保護者の皆さんの子供に関するいろいろな育児相談であったり、養育相談等につきましては、先ほど話をさせていただいたように、相談員、そして教育指導主事を配置してですね、担任1人の先生が抱え込むことなく複数の目で対応するということを行っております。  一番大切なのは日々の学習、授業においてですね、やはり子供のそういう変化だとか、そういうものに気づける大人でなければ、なかなか子供のそういう課題の早期発見、早期対応につながらないというように考えております。  原村においては1村1校でありますので、教育指導主事の先生には小中学校に原則半日くらい必ず行っていただいてですね、先生方の授業を見るというよりは子供の様子を見ていただいて、担任の先生1人では気づかないところを、そのような指導主事の先生が気がついたところを担任の先生と共有しながらですね、早期対応ということを図っておりますし、家庭教育相談員さんですとか児童相談員さんは、保育園の段階、あるいは乳幼児の健診の段階から一緒に同席させていただいて、子供や保護者のそういう悩みだとか、そういうものに対応しております。  4月から保育園が教育委員会に入って具体的なそういう対応を進めてきているところでありますので、まだまだ実績というものは見えない部分が多々あるんですが、4月からの相談件数、7月までを見ただけでも、4月はスタートしたばかりだったのであれだと思いますが、月ごとに増加している傾向にあります。実際に7月あたりでは600件。これはトータルしてですが、いろんなさまざまな相談があります。電話相談、あるいは子育てサロンにおいて、連れてきたお母さんがちょっと相談員さんに相談をかけるとかですね、あるいは学校からの依頼で家庭訪問をしたり、公民館のほうへ来ていただいて相談を受けたりというようなことで対応しております。  そんな中でですね、先ほどから言っているように、より原村の子供たちが健やかに育っていくことを願っているところであります。  また、もう1点、この4月から村の中間教室を開設させていただいて、現在ですね、小中学生でほぼ3人のお子さんが毎日、公民館のほうに通ってきて、そこで学び、あるいは人間関係、コミュニケーションの図り方とかですね、それを教育指導主事あるいは相談員の方とかかわっている現状であります。  現実には今後そういうお子さんがふえていくのかなと。学校に行けないけれど、中央公民館、教育委員会のそういう外部で受け入れることによって、社会性を育てていければいいのかなということを思っているところであります。以上であります。 ○議長(芳澤清人) 森山議員。 ◆3番(森山岩光) 先ほど固定担任制から全員担任制という、この全員担任制の内容でありますけれども、信濃毎日新聞7月4日の木曜日のところに載っておりまして、私も目につきましたので、とっておいたわけでありますけれども、この全員担任制を導入したのは東京都千代田区の区立麹町中学校と書いてあります。昨年度に全員担任制を一部で始め、本年度から全学年に拡大したと。1年生では教員6人が全4学級の担任。これは担任1人か2人を配置し、これを2週間ほどでリレーしていくと。次の学級、次の学級とリレーをしていく。残り2人は随時応援に入るという体制だそうです。学校では時に教員と生徒が対立することもありますけれども、クラスの状況に応じて臨機応変に教員の配置をかえられるのがよい点ですと、これは加藤教諭が申しておるという内容であります。  また、生徒の反応もおおむね肯定的であり、3年男子は、友人関係などに悩んだ場合、自分が話しやすい先生に相談できる。また女子は、先生との距離が近くなり、学級の雰囲気が明るくなったと話しております。生徒のほうでも話しづらい先生、話しやすい先生がおるかと思います。選べる体制ができておるということでありまして、今までの担任という立場からしてみれば、1人でもって三十数名を全て見なくてはいけないということの中では、非常に大変な業務だと私は思いますし、教員は自分のクラスさえよければと考えがちで、生徒や保護者は学級の問題を安易に担任の責任にしがちだと。意識を変える必要があったと導入の話をこの新聞で述べております。  よい点につきましては、先ほど言ったとおりでありまして、なおかつ一人一人の教員にはそれぞれ得意分野があります。それを生かすことが生徒にとって大きな価値につながっていきます。生徒のサインを読み取ることが得意な教員、保護者対応が得意な教員、ICTの活用にたけた教員、さまざまな個性を生かし合うことができる学年運営に変える、それが全員担任制ですということで、この工藤校長は導入の理由について話されております。  それで最後に、この制度につきましては、どんな制度でも長所もあれば欠点もあると思いますけれども、文科省によると担任の配置方法に関する規定はなく、学校長らの裁量で決められるということが書いてございますけれども、その辺はいかがでしょう。 ○議長(芳澤清人) 五味教育長。 ◎教育長(五味康剛) ただいま御指摘いただいたとおりで、国の規定は特にありません。したがって原村もですね、全員担任制とは言っておりませんけれども、学年職員が全ての学級、原村においては中学では2学級か最大3学級でありますので、もう行事等は当然、学年単位で行っておりますので、学年職員が全ての学級にかかわるということは基本的にやっております。  ただ、ローテーションをして、月ごと回すというようなことはしておりませんが、学級には学級担任という職員がいますので、2学級なら担任が2人、あと残り2人ないし3人が副担任ということで配置をされております。しかし、原村においては既に以前からですね、副担任の先生方も学級に入りましょうということで、必ず学級に入っていただいて、学級指導ですとか道徳の授業、特に道徳の授業については教科化になりましたので、副担任の先生方も授業をやっていただいているところであります。  そういうような形で、先ほどお話があったようにですね、やはり子供にとっても話しやすい大人というのは当然いるかと思います。ですので、いろんな立場でかかわるということは重要と考えております。したがって校内の職員だけではなくて、先ほどからも触れさせていただいているように、第三者の教育委員会の関係者もかかわることによって、より幅広く手厚い対応が可能になっているんではないかなと。  ますますこういう問題は多様化してきますので、さらに充実した対応を村としても進めていければと思っているところです。以上です。 ○議長(芳澤清人) 森山議員。 ◆3番(森山岩光) いろいろと手を尽くしておられます。本当に子供は国の宝であります。よろしくお願いしたいと思います。きょうは傍聴席に中学生ということでしたけれども、午後だということで聞いていただければよかったかなと思いました。  以上で私の質疑を終わらせていただきます。 ○議長(芳澤清人) この際、昼食のため休憩します。午後1時30分に再開します。                            午前11時12分 休憩                            午後 1時30分 再開 ○議長(芳澤清人) 休憩前に引き続き会議を開きます。  半田裕議員の質問を許します。半田議員。 ◆5番(半田裕) それでは通告どおり、地域おこし協力隊員についてと、子どもの安全確保についての大きく2点につきまして質問をさせていただきます。  まずは地域おこし協力隊員についてになります。地域おこし協力隊については、五味村長が議員のときより導入を提案していたりと力を入れて取り組んでこられた事業かと思います。私自身も村で募集が始まった際には、これから村外より新しい方が入り、村の中で活動している方と連携をして、もっと村が盛り上がっていくだろうと期待をして、知人にも何人か声をかけたんですけれども、残念ながら応募にはつながらなかったんですけれども、地域おこし協力隊には非常に期待をしているところです。  その中、まず一つ目の質問なんですけれども、10月末で原村初の地域おこし協力隊員の方の任期が終わりますが、村として地域おこし協力隊の成果と課題をどのように捉えているかお聞かせください。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。3年間、隊員として活動していただきました。さまざまな面から原村のPR活動をしてもらいましたが、その中で隊員の活動が目に見えるものの一つとしてですね、SNSでは現在、フォロワー数というんですか、ちょっと私も余り経験していないんですけれども、それが2,000人を超えている現状でございます。  また「広報はら」へ毎月、地域おこし協力隊活動報告のコーナーへの掲載や、村内で活動している方をインタビューし、マイフィールドを作成、住民の皆さんに情報発信を行っております。  活動の中で、各課に業務への協力や他団体とのつながりもでき、住民と行政の橋渡し的な役割を体現してくれています。また、原村の新たな魅力を移住者ならではの目線で発信していただいたものが途切れてしまうことで、関心を持った方々に届かなくなることが懸念をされているということで、やはり私自身としては、一番は昔からの私どもの在来からの人間と、それからやはり新しく来ていただいた人たちのつなぎ役ということが、初めての隊員として一番期待しておったわけですけれども、その成果は十分に発揮していただいているというふうに捉えております。以上です。 ◆5番(半田裕) 成果につきまして、僕もSNSのフォロワー2,000人というところで、村内の情報を発信してくださっている中で、2,000人の方が見てくださっている、また広報であったり、マイフィールドというところも読ませていただいておりますが、そちらの情報発信というところ、非常に楽しみにして見ておりました。  その中、村長も課題としてお話ししてくださいましたけれども、それが途切れてしまうというところで、この地域おこし協力隊、やはり外から新しい人が来てくださって、いいことをやってくれて、それがいなくなってしまって終わってしまいましたということでは意味がなくなってしまうので、今回の成果を今後どう継続していくかについて、現時点でお考えがありましたらお聞かせください。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) どのように評価ということです。まず成果の指標の設定ということですけれども、特に設定はしておりません。地域おこし協力隊は移住先で生活する中で、自身がみずから考え、動き、今まで行政ができなかったようなことを活動を通じて行い、いずれ退任した際にその地域にとどまり、移住をするきっかけになるよう活動してもらっていますと。結果として活動成果はあるが、スタート時に目標設定はしてございません。以上でございます。 ○議長(芳澤清人) 半田議員、許可を得てから発言をお願いいたします。半田議員。 ◆5番(半田裕) 済みません、今、村長がお答えいただいたのは2番目の質問の回答かと思うのですけれども、その前に質問したのはですね、一つ目の質問につきまして、このSNS等の発信等を協力隊の方が行ってくれた中で、ここで途切れてしまうと。途切れてしまうんですけれども、これでおしまいになってしまうということではなくてですね、それを今後どう継続していくかについて、現時点でお考え等がありましたらお聞かせいただければと思います。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 議員の4番目の質問項目、そこにつながると思うんですけれども、私どもとしては、ここでせっかく頑張っていただいて一つの流れをつくっていただきましたので、さらに継続していきたいということで、2名の協力隊員を今募集をかけているという状況でございます。  応募状況については、私はちょっとまだ具体的には把握しておりませんけれども、具体的な状況につきましては副村長のほうから答弁をさせます。 ○議長(芳澤清人) 宮坂副村長。 ◎副村長(宮坂道彦) 募集状況でございますけれども、お答えしたいと思います。今、9月末まで一応募集のほうをかけさせていただいております。照会につきましては何件か来ておりますけれども、今のところまだ具体的に応募には至っていません。(9月4日「8月30日付で1件申請があった」の訂正あり)
     今現在いる協力隊員の方ともいろいろ話をする中で、協力隊員が一番最後の終わりの時期にきっとみんな出してくるんじゃないかなんていうことを言っていますので、期待しているところではありますけれども、今現在は応募がない状況ということと、もし応募があって採用できれば、少しでも現在の協力隊員と重なるような対応をして、引き継ぎ等いろいろ人と人とのかかわりのほうも引き継いでもらえればと考えています。以上です。 ○議長(芳澤清人) 半田議員。 ◆5番(半田裕) 今、次の協力隊員の方に引き継いでいくというお話だったんですけれども、当然、協力隊員の方、次の方がいらっしゃる中で、またそれぞれ新しい能力等をお持ちになっていらっしゃると思います。その中で、やはりその方がどういった力を発揮してくれるかというところで、既存で村で行っていたことで、そこと一致することであれば、ぜひお願いをして継続していっていただければと思いますけれども、やはり隊員、新しい方がいらっしゃった場合にですね、新しいことに目を向けて、そちらの課題を解決してしていっていただくということも重要な点かと思いますので、せっかく今回の隊員の方が残していってくれたいい活動についてはですね、村のほうで引き継いでやっていっていただければというふうにも思います。  続いて、2番目の質問に移らせていただきます。地域おこし協力隊員の活動の評価をこれまでどのように行っているか、また村としての目標や成果指標の設定を行っているかについて答弁をお願いいたします。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 先ほどもお話ししましたように、特に具体的な個々のものについての設定はしておりません。スタート時には目標は設定していないということと、それからやはり一番の狙いというのは、やはり地域おこし協力隊の活動を通じてですね、原村が例えば気に入っていただければ、原村で次なるステップの中で活動していただければ非常にありがたいというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(芳澤清人) 半田議員。 ◆5番(半田裕) 今スタート時には目標等の設定はしていないというお話だったんですけれども、確かに自由裁量の中で地域おこし協力隊の方が活動していくというところが、この制度の魅力だとは思っています。ただ、先ほどちょっと募集のほうがまだないという残念なお話もあったんですけれども、やはり協力隊員のホームページ等を見ている中でもですね、きちんとビジョンやミッションがはっきりとしていて、そこに共感できるような自治体についてはですね、やはり応募が多く来ているなというふうに感じています。  原村は本当に運よくこれまで非常にとてもいい、力のある方がいらしゃってくれていると思うんですけれども、やはりどれだけの方が応募してきてくださるかというところは、地域おこし協力隊、よりよい方に働いていただくというところでも重要なものだと思っています。  当然、中身、何をやっていくかというところは来た方が考えていくべきだとは思うんですけれども、村としてですね、例えば移住をどこら辺にしていきたいということであったりですとか、こういうふうにしていきたい、そこに賛同してくれる方に来てほしいというような形で来ていただくような形が望ましいのではないかと思っています。  協力隊員の方、原村内外の方ですけれども、話をお聞きする中で、やはり来て一番初めに戸惑うのが、何をやったらいいのかわからないというようなところで初めに戸惑うというふうにお聞きしています。そんな中、やはり目標が一つあって、それに向けてどういったことをやっていったらいいかというところを考えていくことができれば、より隊員の方たちも活動しやすいのではないかというふうに思います。  先ほどスタート時には目標等の設定はしていないということでしたけれども、活動が始まれば目標や成果指標等が出てくるのかなとは思うんですけれども、活動がスタートした時点では定期的な面談であったりですとか、そういった評価等が行われているのかについてお聞かせください。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) ちょっと私の答弁の仕方がいけなかったかもしれないんですけれども、成果指標となる目標ですね、だから大枠ではこういうことをやっていただきたいということは当然出して応募していただくわけですけれども、例えば何というんですか、一つの行動に対しての指標、数字的にこれをやりなさいとか、そこまでの設定はしていないということで御理解をいただきたいと思います。以上です。 ○議長(芳澤清人) 半田議員。 ◆5番(半田裕) 成果指標というところで、我々はそうですけれども、働いていく中で成果指標があって、それを達成しているかどうかというところは、非常に働く中でも息苦しくなってくる反面はあるかと思うんですけれども、ただ、自由に来て仕事をされている中で、自分自身がきちんと成果を残しているというところを村の方に見ていただけるのかということであったりとか、自分自身が今どこに向かって活動しているかというようなところを見ていただくためには、そういった成果指標、かた苦しいものではなくてですね、ゴールに向けての中間地点でもよいので、そういったものをその都度設定していってですね、隊員の方と一緒に面談等も含めて行政の方が寄り添って活動を進めていけるような形になっていただければというふうに思います。  面談等についてはですね、総務省の出している協力隊の推進要綱にもあるんですけれども、当然活動自体についての面談もそうなんですけれども、地域おこし協力隊の事業推進に当たっての留意事項というところに、地域おこし協力隊員が地域協力活動を終了した後も定住・定着できるように、地域おこし協力隊員に対する生活支援、就職支援等を同時に進めることが望ましいというようなものもあります。  この面談は、なので事業にとっての面談だけではなくてですね、最長で3年間になるんですけれども、その3年間たった後に村でどんなことをやっていきたいのかとか、そういった点に含めてもしっかりと役場の方と連絡を密にとって活動をしていけるような形で、次にいらっしゃる2名の協力隊員の方が活動のしやすい環境をつくっていっていただければというふうに思います。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 1点、面談の関係ですけれども、その都度行っておりますし、一切野放し状態ではございません。それから私のほうはですね、余り何というか、先輩移住者で非常にそういういろんな情報にたけているといいますか、手法にたけている方も何人かいらっしゃるので、私も一緒に同行してですね、そして協力隊員としての心構え、そういったものも伺った先では逆にアドバイスしていただくような機会も何回かつくってございます。  やはりひとりよがりになってしまってはいけないということと、それから例えばマイフィールドへの取材も、強いて言いますと直近で移住された方ばかりじゃなくて、やはり昔から原村にいる人たちの、そういった人たちも取材のターゲットとして、そして特集的な形で、強いて言えば交互に組むようなことが一番ベターだとアドバイスもいただいてありますし、私もそういう話をしてございます。以上です。 ○議長(芳澤清人) 半田議員。 ◆5番(半田裕) 引き続き協力隊員の方に対して、そういった村の方たちとつなげる等の活動を含めて連携を図っていっていただきたいというふうに思います。  三つ目の質問に移らせていただきます。地域おこし協力隊員の人件費以外の活動に要する費用、活動費として200万円という金額がある中でですね、そこから住居費やガソリン代等が出ていく中で、隊員が純粋にある程度自由に使える活動費というところがどの程度あり、どういった予算が組まれているか。また、そういった予算は隊員の方が把握して自由に使える仕組みができているかについてお聞かせください。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 予算を含めた費用面につきましては具体的に担当のほうから報告をさせます。 ○議長(芳澤清人) 宮坂副村長。 ◎副村長(宮坂道彦) それではお答えします。先ほども議員さんからお話がありましたように、まず国のほうから隊員1名当たり年間400万円という額が特別交付税として入ってきております。村のほうの歳出に係る部分につきましては、先ほどもお話がありましたとおり、人件費以外の部分では、アパート代、自動車のレンタル代、ガソリン代、これ月に60リッターという規定でお願いしていますけれども、そのほかにSNSの発信のための通信料、健康診断料などになります。  それ以外に印刷消耗費として約40万円くらいを1人当たり活動費として計上(9月4日「今年度予算の活動費として40万円計上」の訂正あり)させてもらっています。その中では、野菜ソムリエのための研修に行きたいだとか、あと自分で料理教室のための食材料費を、一度自分でつくってみて料理教室を開催したいというようなときの食材料費等に使っていただいています。  先ほどちょっとお話がありましたように、また今年度予算では2名の協力隊員の退任年に当初当たるという予定もありまして、起業補助金というものを100万円ずつ計上させていただきましたけれども、残念ながらちょっと2名の方、今現在は村内で起業する予定がないということで、また予算減をさせていただくようになると思いますけれども、一応そのような支援のほうもやらせていただいています。以上です。 ○議長(芳澤清人) 半田議員。 ◆5番(半田裕) 予算につきまして、印刷消耗費等の部分が恐らく隊員の方たちが自分たちのやりたい活動に使える予算に当たるかと思います。1人40万円ということで、その金額の中で有効な活用をしてもらえればというふうに思うんですけれども、当然、村のほうに補助金として入ってきて支出されるお金ですので、予算等を組んでいくのかと思いますけれども、予算を組む際にですね、来年度こんな活動をしたいと思っているんだとか、そういった形で隊員の方と一緒に協議をして予算をつくられているような形になっているんでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 宮坂副村長。 ◎副村長(宮坂道彦) お答えします。隊員の方が前もって希望があれば、その辺をお聞きしたりはするんですけれども、主なものとしましては、どうしてもつかみ予算といいますか、このくらいの活動費があるから、その都度担当係長と協議して支出をしていってくださいというのが正直なところでございます。以上です。 ○議長(芳澤清人) 半田議員。 ◆5番(半田裕) では、つかみ予算の中で希望をすれば使えるということなので、何かやりたいことがあるんだけれども、なかなかその予算がないからできないというようなことは余りないというような認識でよろしいでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 宮坂副村長。 ◎副村長(宮坂道彦) 今現在、自分の聞いている中では特にございませんけれども、どうしても公費という部分で出ているもんですから、公費としてふさわしくないようなものについては、やはり支出のほうは抑えさせていただいている面もございます。以上です。 ○議長(芳澤清人) 半田議員。 ◆5番(半田裕) やはりやりたい活動が自由にできるというところがよさだと思いますので、そういった中である程度の余裕を持って予算が組まれ、活用することができるということをお聞きして安心しました。  また、40万円という金額の中では、どうしてもやはりできないようなこと等もあるかなというふうに感じる部分もあるんですけれども、例えば村が行う事業についてもですね、隊員の方がかかわったり企画するということができれば、活動費内だけではなくて隊員の力を発揮していけるというふうに考えるんですけれども、そういった何か村が行う事業についても隊員の方が連携していくというような事業は、これまで実施されているでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 半田議員、4回目になってしまいます。  五味村長。 ◎村長(五味武雄) 先般の銀座NAGANOにも行っていただいてですね、野菜ソムリエということで活動していただいております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 半田議員。 ◆5番(半田裕) 失礼いたしました。本当に大切なので、隊員の方が限られた時間と予算の中で見通しを持って活動できる環境があるかどうかというところですので、予算についてもこれぐらいの金額が使えるというところを引き続きお伝えをしていく中で、有意義な活動をしていただくことができればというふうに思います。  続いての質問になりますが、議長済みません、資料を席に置いてきてしまっているので、ちょっと休憩をとっていただいてもよろしいでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 暫時休憩します。                            午後 1時51分 休憩                            午後 1時52分 再開 ○議長(芳澤清人) 引き続き再開します。  半田議員。 ◆5番(半田裕) 失礼いたしました。四つ目の質問に移らせていただきます。ここで現在2名の協力隊員を募集していますが、以前活動されていた方からもですね、よりもっと多くの住民の方との交流の機会を持つことができればというようなことをお聞きしました。地域おこしにとって住民の方とどれだけかかわる場が持てるかというところは、とても重要になるんですけれども、その中で住民が集うことで、より地域とのつながりづくりが可能となり効果的な活動ができるよう、ちょっと下に例を載せさせていただいたんですけれども、役場内だけではなくて協力隊の方の拠点となるような活動場所を検討してはどうかと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。現在、商工観光課にて採用している地域おこし協力隊1名につきましては、八ヶ岳自然文化園に席を置き活動しています。現在募集しております2名につきましては、庁舎内に席を置き活動してもらう予定をしております。実際の隊員の主な活動範囲は村内全域であるため、強いて言いますと村の中心にある役場庁舎を活動拠点として活動してもらいたいと思いますし、また一番効率的な場所かなとも思います。協力隊への情報発信など、役場にいて顔なじみとなり、なるべく多くの方々と接してもらいたいと、そういうのが私の希望でございます。以上です。 ○議長(芳澤清人) 半田議員。 ◆5番(半田裕) 次の隊員の方も庁舎内で仕事をしていただく御予定ということなんですけれども、やはりなかなか行政の方以外とのつながりができないという中で、住民の方と話すような機会をつくっていくという点では、庁舎のほうに住民の方がなかなかふらっと来て気軽に話ができたりという環境では正直ないのかなというふうに感じています。  こういった拠点づくりもそうなんですけれども、もし拠点づくりではないとすれば、庁内の中でどのようにして住民の方が来て隊員の方とお話をすることができるかというようなことを検討していく必要があるかと思いますけれども、そういった住民の方が話しやすいような環境づくりについて何かお考えがありましたらお聞かせください。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。今、協力隊の人たちが庁内にいる時間と、それから庁外に出ている時間と、ちょっと私、具体的な数字は把握しておりませんけれども、かなりの時間は外に出て活動していますので、要は待ちの姿勢じゃなくて、自分で積極的に村内のそういった必要な箇所に出向いていっていただいておりますので、あえてどこかの場所をそういったものに設定することの必要性はどうなのかということは思います。  ただ、議員おっしゃるように、今、おいでなして原宿とか、そういうところも当然、隊員の人たちが行っていますので、そういった機会。それからあとは公民館でやっている健康教室とか、そういった集いもありますので、そういったところに積極的に出ていただければ、特に活動拠点ということでですね、整備まで時には必要ないのではないかというのが私の判断でございます。以上です。 ○議長(芳澤清人) 半田議員。 ◆5番(半田裕) 今、おいでなして原宿の話が出たんですけれども、僕自身も例えばですね、おいでなして原宿のほうに月のこの日は協力隊員の人がそこで活動しているので、お話がある方は来てくださいといったようなことができればですね、本来であれば拠点があると、より充実した活動ができるかなと感じる部分もあるんですけれども、今もほとんど外の時間で過ごされているというところで、隊員の方は積極的に住民の方にお会いしに行っているかと思うんですけれども、反対に今度は住民の方が隊員の方にお会いしたいとき、話をしたいときにですね、どちらに行ったら会えるのかというようなところがはっきりしていると、協力隊員の方と連携をしたい住民の方がより会うことができるのではないかと思いますので、先ほどのおいでなして原宿であったり公民館等を活用して会いに行くことのできる協力隊員というところで活動をしていただければというふうに思います。  続いて、五つ目の質問に移らせていただきます。地域おこしにかかわる事業についてですね、住民の民間団体もそうですし、役場の皆さんもいろいろな事業を行っているんですけれども、やはり本来もともと村にいる我々ですら、いろいろ企画をして地域の方に来てもらうというところは、すごく苦労をしているところです。その中、村外から来ていただいた協力隊の方では、なおさらそこに新しく来てですね、イベントの企画、住民を集めていく、発信をしていくというところは大変なのかなというふうに考えております。  そんな中、提案をさせていただくんですけれども、隊員と住民をつなぎ、より効果的な地域おこしを行うために村内の人材活用をすることができる集落支援員の制度を導入してですね、協力隊員と連携と図ってはどうかと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。御提案いただきました集落支援につきましてはですね、平成29年度で、国のベースになりますけれども、特別交付税ベースで全国に1,195人の方が活躍され、長野県内においても70人の方が活動しておる現状でございます。諏訪地域では、茅野市が3人の方を委嘱し活動しているようです。平成30年度には1,391人が委嘱され、今現在、茅野市では4人の集落支援員が活動しているようですが、防災や観光などで活躍されているようです。  集落支援員は地域の実情に詳しく、集落対策の推進に関してノウハウ、知見を有した人材が、村からの委嘱を受け職員や地域協力隊と連携し、集落への目配りとして集落の状況把握を実施していただけることは、村にとっても非常にありがたいことであるというふうに考えます。  また、制度説明を見る中で、財政措置として支援員1人当たり350万円を上限に特別交付税措置されるとのことです。この後の一般質問にございますけれども、住民提案制度等を含めましてですね、今後検討していければというふうに考えております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 半田議員。 ◆5番(半田裕) やはり村の外からさまざまな専門性を持っている方に入っていただくというところも非常に大切なんですけれども、やはり村にはせっかく各分野に特化した住民の方々もいらっしゃいます。そんな中、特に観光であったり移住定住についてはですね、本当にボランティアというところで活動をしてくださっている方もいますが、そういった方を集落支援員としてしっかりと村で位置づけてですね、村のバックアップがある中で活動をしていくというようなことができれば、より充実するのではないかと思います。  また、そういった観光、移住定住以外でもですね、ほかの分野でも教育というような分野で、今後、子ども子育て支援センター等もできてきますけれども、そういった中であったりですとか、原村学の授業の中でも来ていただいたりですとか、農業のほうでも4Hクラブさんであったり、農業助手さんもいらっしゃいますけれども、本当に地域の中にたくさんの力を持っている方たちがいらっしゃいます。なので今後、地域おこしにしても集落支援員にしても、村の方向性と一致するのであれば、そういった制度をどんどん生かしてですね、人材をどんどん生かしていければというふうに思います。  という中で、ほかの分野についてもですね、こういった集落支援員、協力隊員のほうを導入していってはどうかというふうに思うんですけれども、今後そういったほかの分野についても広げていくというようなお考えはあるでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。先ほども御答弁申し上げましたように、集落支援員だけじゃなくて、いろんな形を含め今後検討していきたいということで答弁申し上げた次第でございます。以上です。 ○議長(芳澤清人) 半田議員。 ◆5番(半田裕) 本当に協力隊の方たちは都市部、外とのつながりが強い方、また集落支援員等は村内、中とのつながりが強い方なので、外のつながりが強い協力隊員と中のつながりが強い支援員がタッグを組むことによって、より地域の実情に沿った課題を外からの新しい視点で解決していくことができる制度だと思いますので、ぜひ協力隊員とあわせて支援員のほうの導入を検討していただければというふうに思います。  続きまして、二つ目の大項目の質問に移らせていただきます。私自身もですね、選挙活動の際に保育園の前等に立たせていただいている中で、何度もひやりとするような場面を見かけたんですけれども、原村の保育園や原っ子広場の送迎、図書館、公民館の利用者の送迎の時間とか重なると、さまざまな方向から車の行き来があり、登下校の子供たちを含め安全性が確保できていないというふうに考えています。村として周辺道路の安全確保をどのように考えているかお聞かせください。 ○議長(芳澤清人) 五味教育長。 ◎教育長(五味康剛) ただいま質問をいただきましたようにですね、本当に教育委員会も中央公民館に事務所を構えていますので、日々あそこでの交通状態ですとか、子供の行き来、園児の行き来については目にしているところであります。議員さんおっしゃるように、やはり非常に心配をしている面も多々あります。  具体的に言いますとですね、まずあそこに中央公民館、そして社会体育館、そして小学校があり、道を挟んで保育園、図書館があります。中学校については若干離れていますのであれですけれども、議員さんおっしゃる場所はそういう意味でですね、公共施設が本当に非常にまとまっている場所であって、当然そういう公共施設がたくさんあるということは、人の行き来も往来も激しい箇所であるということは十分認識しているつもりであります。  そのような環境があるわけで、特に保育園においてはですね、保護者による送迎が、これが当然のことという位置づけになっているかと思いますので、そんなことで時間帯によってはですね、非常にそういう心配が危惧されるところであります。  ただし村道もあそこにありますので、そのような施設を利用する特定の方とは限定できないのが現状であります。もちろん村内の方以外にも村外の方も当然あそこを利用される方はたくさんいらっしゃるのかなというように思っています。  そういう中でですね、議員さんおっしゃるように、安全確保については今後どのような対応が可能なのかというところを具体的に協議していきたいなというように思っています。保育園については、今までの教育委員会に対する御質問でも答えていますけれども、今まで担当箇所が違ったものですから、なかなか保育園との連携というのはとれていなかったんですが、教育委員会のほうになりましたので、その辺もしっかりと連携を図っていきたいなというように思っております。  総枠については、ただいまのような形で私のほうでは考えているところでありますが、施設的な面でですね、具体的なところ、建設水道課長のほうからお願いします。 ○議長(芳澤清人) 清水建設水道課長。 ◎建設水道課長(清水英夫) お答えします。実際に交通安全対策として何ができるかということで、警察のほうに、公安委員会のほうに相談してまいりました。その内容になりますので、ちょっと御参考にということでお願いします。  まず第1なんですが、公安委員会で通行規制をかける。そういう方法があるそうです。それは警察によりまして現地の確認をして、そういう通行規制の必要があるかどうか、そういうところを判断してくださるようですけれども、地元の同意とか、そういうものが重視されると伺いました。その規制ができますと、進入禁止とか通行時間帯の制限、あと一方通行、速度などが規制できる。そのようなことが可能だということのお話を伺いました。  二つ目なんですが、公安委員会のほうで今話したような規制ができないというようなのが二つ目になりますけれども、任意で地元のほうで規制をかけると、そういう方法があるそうです。任意なんですけれども、公安委員会への相談というか、事前に申請みたいなものは必要になるということです。任意の規制ですから任意の標識、任意の内容というものになるとは思いますけれども、なかなか規制自体が任意がものですから、どこまで利用住民といいますか、利用者の理解を得られるか。また、どれほどの効果が実際期待できるのか、そこら辺がちょっと問題になってくるんじゃないかと思います。  以上、二つの方法があるようなんですけれども、いずれにしても公安委員会、教育委員会、PTA、道路管理者、あと地元住民ですか、そこら辺の調整が重要になってくると思いますので、そこら辺から話を始めて、このようなことが実現できる可能性があるということでございます。以上です。 ○議長(芳澤清人) 半田議員。 ◆5番(半田裕) 私自身もですね、やはりある程度ルールをつくっていくということを公安にお願いするといいますか、もう一歩踏み込んでルール、スクールゾーンというふうに呼ばれたりしますけれども、時間帯を限る中で、ここは一方通行ですよとか、速度制限があったりですとか、そういったことが進んでいけばいいのではないかというふうに思ってはいます。  ただ、保育園の保護者の方等と話をする中ではですね、やはり規制をつけるということは利用もしづらくなるという中で、やっぱり関係する方たち皆さんに意見を聴取する中で、どういった方法がいいのかというところはあるのかとは思いますけれども、またそういった通行規制、スクールゾーン等についても検討していっていただいてですね、やはり非常に車通りが多いところですので考えていっていただければというふうに思います。  もう一つ、保育園の駐車場についての御提案になるんですけれども、現在駐車場の出入り口が東側の1カ所しかないために、あそこから全ての車が入ってきて全ての車が出ていく。また、公民館内の村道の出口もですね、あそこの手前から出ているので、あそこにさまざまな方向から入ってくる車が集中してしまうことによって危険が生じているのではないかというふうに感じています。  その中ですね、ちょっと駐車場の造成等が必要になってしまうんですけれども、保育園の駐車場の西側のほうに道におりられるようなスロープ等をつくってですね、東側から入って、抜けるときは西側から抜けていくというような形で、一つの方向から入って一つの方向から出ていくというところで、なるべくぶつかるような、交差するような出入りが行われないようにしたらどうかというふうに思いますけれども、そういった駐車場の使い方について何かお考えがあるようでしたらお聞かせいただければと思います。 ○議長(芳澤清人) 五味教育長。 ◎教育長(五味康剛) ただいま御提案いただきました保育園の駐車場については、確かに出入り口が1カ所というような形になっているものですから、御指摘のとおりちょっと心配なされる方がたくさんあるかと思います。そんなことで、次のほうで質問されているので、またそこのところで具体的なところはお答えさせていただきますが、利用者の中におけるルールみたいな形になっているかと思います。  あと、議員さんおっしゃるように、西側のほうに出入り口が確保できないかということですが、議員さん十分、現場は御承知だと思いますが、あそこは村道との段差が非常に高くてですね、あそこにそういうところを設置しようとすると、かなり、スロープにするにしてもいろいろな改定が必要になるのかなというように思っています。  できるだけ施設の近くにそういう安心・安全に使える駐車場が確保できることにこしたことはないわけですが、それだけでなくて、やはり安全を確保するという場合には、少し離れた場所でも、より広くて安全に使えるような、そういう環境を整えていくということも一つの考えではないかというように考えているところであります。  御提案いただいた点については検討はさせていただければと思っております。以上です。
    ○議長(芳澤清人) 半田議員。 ◆5番(半田裕) それでは二つ目のほうの質問に移らせていただきます。教育長のほうからも保育園の保護者の方たちがルールを決めてというお話がありましたけれども、保育園の保護者会の方たちはですね、駐車場利用に当たってのルールを作成して、保護者会の中では周知をしてくれています。  なんですけれども、やはり保護者の方以外はですね、一般村民も含めてですけれども、そのルールを知らないために、せっかく片方の方向から出入りをしましょうというような形で決めてくださっているんですけれども、保育園の保護者の方以外の方たちがそのルールを知らないために、危険だと思われる場面が生じていると思います。  そうした中でですね、村としてこのルールを広く周知していくようなことができればというふうに思いますけれども、いかがでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 五味教育長。 ◎教育長(五味康剛) 今御指摘いただいた点について具体的な部分ですので、課長のほうから答弁させていただきます。 ○議長(芳澤清人) 三澤子ども課長。 ◎子ども課長(三澤光晴) それでは、私のほうから答弁させていただきます。現在、保育園の保護者会が決めているルールについて、保護者送迎時に車が集中するということで、交通安全のためにということで、会として独自に定めているルールでございます。あの周辺については、当然村道が走っているという部分もありますし、中央公民館の駐車場につきましても、どちらからも入ってこられますし、どういうふうに抜けていくということも全然自由なような状況になっておりますので、それを今、保護者会のルールを村として一般の方全てにそういうことをお願いするというのは、ちょっと難しいのではないかというふうに考えています。  駐車場内だけのルールであれば、駐車場の管理者として、こういったふうな方向で行ってくださいというようなことはある程度できるかと思いますけれども、特に中央公民館の駐車場については、村道も走っているし、広くから入れるという中で、そのルールを決めていくと、ちょっと使い勝手上もよくないかなと。ある程度の仕切りみたいな部分も設置していかなきゃいけないかなというふうなことも考えられますので、ちょっと現状とすれば今そのルールを皆さんにお示しして守っていただくというようなことは、ちょっと難しいかというふうに考えています。以上です。 ○議長(芳澤清人) 半田議員。 ◆5番(半田裕) 確かに課長がおっしゃるとおり、一つの保育園の保護者のルールを村全体にいきなり適用していくというところは、非常にハードルが高いのかなというふうに思います。  ただですね、例えば図書館の利用者であれば図書館の駐車場の出入りのルールをどこで定めるかというのはあるのかもしれないですけれども、保護者のお迎えの時間帯は駐車場から出るときは東側に、右に曲がって抜けていっていただくようにしてくださいですとか、公民館の利用者、登録の説明会ですとか、利用者の方たちにですね、送迎の時間帯はLCV側のほうに抜けていってくださいとか、そういった形でルールとしてしっかりとつくったものを当てはめるとなると、非常にハードルは高くなるかと思うんですけれども、何かそういった図書館のことについて話し合う場面であったりですとか、公民館利用について話し合うような場面といったところでですね、保育園も含めてあそこの一帯の安全確保について、道路の使用、駐車場の使用についてどういったことができるかということをぜひ議題に上げていただいて、村全体として子供たちの安全を守っていけるような仕組みを検討していっていただければというふうに思います。  済みません、最後の質問に移らせていただきます。今後このエリアにはですね、子ども子育て支援センターの建設等も検討されていまして、より多くの人や車が集まることになるかと思います。その中ですね、将来的にこのエリアについての安全確保を含めた検討が現在されているかというところ、何かありましたらよろしくお願いいたします。 ○議長(芳澤清人) 五味教育長。 ◎教育長(五味康剛) 今の質問についてお答えをさせていただきたいと思いますけれども、支援センターの建設場所についてはですね、前回の6月議会のときにも議員さんのほうから御質問をいただいたのかなというように思っております。そこでお答えしたとおりで、現在、教育委員会の職員を中心に検討していただいた内容を精査しつつ、具体的なことについて進めているところであります。したがって、まだ具体的にセンターの設置場所がどこであるのかということが決定している状況じゃないものですから、具体的なことについての答弁は控えさせていただければというように思っております。  あと安全確保についてはですね、既に今までの質問の中で課長のほうからも答弁させていただいておりますが、具体的には公民館、社体のあそこのところには村道が指定されておりまして、自由に村民の方、地域外の方が出入りできる環境にありますので、今後支援センターの整備とあわせて具体的なところは考えていければというように思っているところです。以上です。 ○議長(芳澤清人) 半田議員。 ◆5番(半田裕) センターの設置場所等については今後検討されていくかと思いますけれども、設置場所を検討する際ですね、やはりあわせて道路の問題であったりですとか、子供たちの安全確保についてもあわせて検討していっていただければというふうに思います。  一つこちらも御提案というか、あれなんですけれども、一番大きな問題となるのはやはり駐車場と村道を今後どのようにしていくかというようなことになります。今、図書館の前、保育園前、中央公民館というような形で駐車場があのエリアに点在をしているので、あちこちから車の出入りがあって、これによって危険が生じているかなというふうに思っています。  なので、センターをどこにつくるかというような検討をきっかけにですね、あの一帯のエリアを教育的な関連施設が集まる一つの大きなエリアとして捉えてですね、先ほど保育園の近くに駐車場があるといいのかという中でもありましたけれども、例えば一つ大きな駐車場があって、そこに車を皆さんとめて、多少保護者と一緒に歩くということもいいことかと思うんですけれども、歩いて図書館にアクセスする、保育園にアクセスするというようなことも可能ではないかというふうに思っています。  その中で、今一番初めの発言に戻ってしまうんですけれども、センターの建設、センターのみだけではなくてですね、あの一帯の安全確保等々について検討をしていっていただければというふうに思うので、よろしくお願いいたします。以上で質問を終わらせていただきます。 ○議長(芳澤清人) 次に、北原貴穂議員の質問を許します。北原議員。 ◆7番(北原貴穂) それでは、質問を始めます。まず最初の質問事項ですが、村道の補修についてです。この件については、昨年9月議会において、当時、永井和人議員が一般質問を行っておるところでございますが、その後本年4月には茅野市塚原地籍において大規模な住宅火災が発生をしております。  そこで、防災という観点も踏まえて再度質問するところであります。また、今議会においても複数の議員から村道の補修にかかわる質問が通告されおりますが、これは単なる偶然ということではなく、重大な事項であるという認識と、また村民の皆さんの重大な関心事項であるというふうに私は考えております。  けさほども一般質問の中で払沢の村なか道のことが出ましたけれども、例えば払沢の村なか道をとってみてもですね、安全性の面で言えば、お年寄りがちょっとつまずいただとか、これは大事に至らなかったということでありますが。そのほかにも空き缶を収集していく車が路面の凹凸によって積み荷を落として、要は空き缶をばらまいただとか、あるいは近隣の方からも、道の老朽化がひどくて、近いところだけれども、もうあの道は通りたくないというような声まで聞かれておる現状です。  そこで第1の質問です。村道の維持、補修、改良について。これは必ず必要になってくるものでありますが、これについての村の基本的な考え、また方針をお尋ねいたします。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。村道の維持、補修につきましては、安全面等から緊急的に行うもの、それから区等からの要望に基づいて行うもの、それから幹線道路の円滑な交通のために行うもの等が挙げられます。緊急的なものを除きましては、交通量や費用対効果等から優先順位を考え、予算化して対応しているのが現状でございます。また、区等要望以外の緊急事項に対しても同様な考えで対応している現状でございます。  改良につきましては、村として公共性の観点から行うもの、区等からの要望に基づいて行うものなどが挙げられます。要望に基づくものは、基本的には改良後4メートル以上の幅員になるものについて実施しますが、交通量、公共性等から費用対効果を考慮して決定しております。  同時に、円滑に事業が実施できるかに対して、登記状況や用地取得の可否、地権者の同意状況などを事前に調査するようにしております。  また、幅員5メートルに満たないものは地元負担金が生じるので、地元の理解が必要になってまいります。ほかには、村の施行の対象とならない案件に対しましては、地元施行でありますけれども、建設資材支給事業での案内をしております。  それから、私が担当課に指示を出しているのはですね、今まではどちらかといいますと道路の新設のほうにちょっと目が行っている、予算化もそんな形しているので、やはり議員おっしゃったように、前期の議員さんからもそういう貴重な御指摘をいただいていますので、そういった切りかえ、これはまた区長様のほうにもお話を申し上げる中で進んでいかなくちゃいけないと思いますけれども、こういう発想の転換ということも喫緊の課題で必要ではないかということは、庁内で議論しております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 北原議員。 ◆7番(北原貴穂) それでは、次の質問に移ります。村道の補修の優先順位について、2点お尋ねをいたします。  1点目は、先ほど申し上げたように、防災の観点から補修の優先順位というものが検討されているかということであります。救急車また消防車等の緊急車両、これらは例えば車幅、高さ、全長などがだんだん大型化してきている傾向にあります。そういった緊急車両の通行に際して、例えば路面の凹凸等を含めて通行に支障がないかどうか。このような視点もまた防災の観点と、このように言えるのではないかと思います。  また、もう一つは補修の優先順位について、交通量等の定量的基準から検討されているかということであります。交通量等というのは、例えば車の通行量であったり、生活道路としてその道を利用している世帯数であったり、あるいは通学路として利用している児童数、生徒数、このようなものが挙げられると思います。また、定量的というのは言いかえれば数値化できる、目に見える形ということでありまして、そういった基準から検討がされているか。この2点についてお尋ねしたいと思います。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。議員の御質問は非常に具体的な基準云々ということございますので、担当課のほうから答弁をさせます。 ○議長(芳澤清人) 清水建設水道課長。 ◎建設水道課長(清水英夫) お答えします。今、議員おっしゃったような、特に定めている指標というものはないですけれども、村としまして一応内々の基準といいますか、そういうもので動いているんですけれども。交通量が多い路線、あと部落間を連絡するような路線、あとは隣接市町へつながるような幹線的道路、あとは、これはちょっと地元を見て判断するというようなところもありますけれども、部落内で重要と思われるような路線、そういうものを優先して行うようになっています。以上です。 ○議長(芳澤清人) 北原議員。 ◆7番(北原貴穂) それでは、次の質問に移ります。午前中の一般質問の中にもありましたけれども、どうしても予算が限られてくると。あるいはもう物理的に、時間的に直し切れないところがどうしても出てくるということは十分理解ができるわけでありますが、例えば要望等があって、そこが補修がいわば後回しになっている箇所というのはどうしても出てくるということに関して、例えば、その道路を生活道路として利用している住民というのは、やはり不満を生じざるを得ない状況だと考えます。  そういった住民に対してですね、補修が後回しになっている、今年度はできないというような説明が十分なされているか。これについてお尋ねします。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。議員、今住民という言葉をお使いになられましたけれども、今、村のほうはそれぞれの地区の区長様のほうからいろいろな要望をいただいていますので、そこは住民というか、強いて言えば区というふうに御理解をいただきたいと思います。  それから、具体的な内容につきましては、担当課のほうから答弁をさせます。 ○議長(芳澤清人) 清水建設水道課長。 ◎建設水道課長(清水英夫) お答えします。区などからの要望に対しては、実施の可否や対応方法については、書面にて回答するようにしております。  また、お話にも出ましたが、予算の関係でできないとか後回しになるとか、緊急度によって優先順位を持って対応しているようにはなっているんですが、実施が後回しにしたりする場合がございますので、そういうときは理由を添えて区のほうに回答するようにしています。  また、決してやらないという話で回答はすることは余りないですけれども、後回しにする場合ですけれども、次年度とかにまた引き続き要望を上げていただくようにもお願いしております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 北原議員。 ◆7番(北原貴穂) それでは、次の質問事項に移ります。次の質問事項は、舟山十字路登山口の整備についてであります。御存じのとおり、近年の登山ブームは冷めやらず、県内外、また村内外からたくさんの方が八ヶ岳に登山に訪れております。  その中で、言うまでもないかもしれませんが、原村地籍に頂上を有する2,805メートルの阿弥陀岳、そして八ヶ岳を取り巻く多くの登山口の中で唯一と言っていい、原村地籍内に存在する登山口が舟山十字路であります。  舟山十字路については、駐車場が無料で利用できるということもあり、近年は利用者が増加しているように見受けられます。また、登山者が八ヶ岳を訪れるということは、その前後の宿泊や食事、入浴等、村にもたらす経済効果も少なくないというふうに考えています。また、それのみにとどまらず、豊かな自然に触れていただくことは村のイメージアップにつながるほか、ひいては移住の促進にもつながっていくのではないかというふうに考えております。  そこで、一つ目の質問です。観光客や登山客を呼び込むための誘客施設あるいは集客施設としての舟山十字路登山口の村として位置づけをお尋ねします。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。今、議員おっしゃられたようにですね、原村の中にある阿弥陀岳、これは開山祭もそこで行っているわけですけれども、その入り口にある舟山十字の重要性というのは私も認識をしております。  今現状につきまして、担当課のほうから詳細について答弁をさせます。 ○議長(芳澤清人) 清水商工観光課長。 ◎商工観光課長(清水秀敏) お答えします。御存じのとおり、舟山十字路登山口は阿弥陀岳に向かう御小屋尾根ルートや南稜ルートのスタート地点であります。美濃戸登山口からの南沢ルートに比べると登山客が少なく、静かに登山を楽しむことができるルートになっております。  御質問の舟山十字路登山口は、登山口としての必要な設備が整っていないというようなことから、誘客施設としての役割は果たしてはいないと感じております。  しかしながら、今年度、諏訪地区山岳遭難防止対策協会で登山計画書を投函できる登山ポストを設置していただけるということになっております。今後、登山客の状況を把握しながら、計画的に登山道整備や維持管理を進めていきたいと考えております。以上でございます。 ○議長(芳澤清人) 北原議員。 ◆7番(北原貴穂) 続いて、次の質問に移ります。今ほどの商工観光課長の答弁にもありましたとおり、登山口に必要な設備というものが四つあります。  一つは、今答弁の中にありました登山届を受け付けるポスト。  二つ目にルートの案内板、これは当然ながら登山者の安全に大変な寄与をする、また設置が比較的容易であるということが言える設備であると思います。  それから三つ目はトイレです。これは女性の登山者には欠かせないものでありますし、また団体客を連れてくる旅行会社によってはですね、ある程度の人数になると、トイレがない登山口は、もう利用の対象にしないというような話も直接聞いております。また、山のトイレについては、近ごろはバイオトイレも大分価格が下がってきて、メンテナンスも容易になってきた。あるいは場合によっては試験的な設置というものにも対応してくれる業者があるというように聞いております。三つ目がトイレであります。  四つ目は駐車場です。私も夏の間訪れて、大変舟山十字路の駐車場が混雑しているところを実際見ております。ほかの観光施設の駐車場と相違する点というのはですね、1日の利用台数分の駐車升があればそれで足りるかというとそうではなく、登山口というのは、必ず車をそこへ置いて、上で泊まってくる人がおります。例えば、1日の利用台数が20台であれば、20台分の駐車スペースがあればそれで足りるかというと、そうではなく、そこは既にきのうから車を置いている人が10台分の升を使用してしまっているということがあります。一般的に、1日の利用台数の1.5から2倍程度の広さが必要であるというふうに聞いております。  近隣では、茅野市が桜平登山口の駐車場を新たに2カ所設置し、またトイレもあわせて新規に設置をしております。その結果、桜平登山口を利用する方は以前にも増してふえており、大変な盛況であるところも私は現地を何度か見ております。  そこで、登山口の設備として不足している案内板、トイレの設置、そして駐車場、現状の駐車場の拡張をするお考えはありませんか。お尋ねします。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。詳細につきましては、この後担当課のほうから報告させますけれども。  私の知り合いに山荘とそれからスキー場等を経営している法人の代表者がおります。先ほどバイオトイレの話をされましたけれども、なかなかポピュラーではないというふうに私は理解をしております。例えば、常に人がそこに常駐をしていて、管理ノウハウを持った方が常に管理をしていればいいんでしょうけれども、誰もいなくて、例えば週一遍行って確認するとか、そういったものではないというふうに私自身は理解しております。  そこに、先ほどトイレという話がありましたけれども、非常にバイオトイレの場合は難しいだろうという私は認識を持っているという前提で、詳細については担当課のほうから説明をさせます。 ○議長(芳澤清人) 清水商工観光課長。 ◎商工観光課長(清水秀敏) お答えします。前の質問でもお答えをしましたとおり、登山ポストの設置により、登山者数をしっかり把握した上で整備をすべきと考えております。  トイレの設置には、今、村長が答弁したとおり、管理の関係、また費用もバイオトイレは1,000万円以上費用がかかります。そのようなことから、設置は現在のところ不可能ではないかと考えております。  また、駐車場につきましても、現在私も確認をしておりますが、現在ある駐車場の西側に同規模の駐車スペースを整備した場合、おおむね350万円の費用がかかるということで積算しております。現在の利用者数では、設置の必要はないのではないかというように考えております。  しかしながら、議員も先ほど言われました2番目の案内板や道標の整備については、登山者の安全性を考慮すると早急に整備が必要ではないかというように考えております。  本年7月24日に舟山十字路から不動清水までの間、職員で道標の調査を行いました。今後は、県単の民間との協働による山岳環境保全事業補助金や諏訪地区山岳遭難防止対策協会指導連絡部で実施している登山道付帯施設整備事業を活用しながら、順次進めていきたいと考えております。以上でございます。 ○議長(芳澤清人) 北原議員。 ◆7番(北原貴穂) まず、ただいまの質問に関連して、バイオトイレがポピュラーではないのではないか、あるいはコスト的にも1,000万円ぐらいかかるというような答弁をいただいたわけですが、若干私の調べた部分とは相違する面もありますので、これはまた知恵を出し合って、今後検討していければというふうに考えます。  また、とかく費用ということが先に立ってしまうわけでありますが、例えばふるさと寄附金であるとか、県の森林税の利用等といった新たな財源確保の手段、あるいは資金調達の手段というものが出てきているわけであります。  例えば、ふるさと寄附金に関しては、諏訪市は霧ヶ峰の景観を守るために、現在は営業をしていない宿泊施設を取り壊す、その費用の一部として400万円、これは目標額を満額集めることができたということであります。  また、お隣茅野市でありますけれども、そのものずばり登山道の整備の費用の一部として100万円を目標に現在も資金を募っているところであります。8月下旬現在で100万円のうち70万円以上が集まっているという報道でありました。  原村においても、例えば登山口の整備あるいは登山道の整備に必要な費用の一部として、このような財源や資金を利用するお考えはありませんか。お尋ねします。 ○議長(芳澤清人) 清水商工観光課長。 ◎商工観光課長(清水秀敏) お答えします。先ほどの答弁と重なる部分もあるんですけれども、県の補助金で遭対協を通しますと、補助率も非常にいいというようなこともありまして、まずはそちらを利用して指導標等は設置をしていきたいと考えております。  それと、トイレと駐車場につきましては、先ほどふるさと寄附金等ということで、私も新聞報道を読みまして、茅野では非常に苦戦をしているというような報道がありました。新聞にも2回ほど掲載をされておりましたので、今のところは考えておりませんが、補助のほうを優先的に考えていきたいと考えております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 北原議員。 ◆7番(北原貴穂) いずれにしましても、この阿弥陀岳及び舟山十字路というのは、原村にとって貴重な観光資源であるというふうに考えます。御答弁の中にもありました諏訪地区遭難防止対策協会、あるいは原村の対協加盟団体であります原山岳会等の関係団体ともしっかり連携をとりながら、登山口あるいは登山道、標識等まで含め、よりよい方向で整備を進めていっていただきたいと思います。以上で私の質問を終わります。 ○議長(芳澤清人) 次に、宮坂紀博議員の質問を許します。宮坂議員。 ◆8番(宮坂紀博) それでは、私、通告にのっとりまして質問をさせていただきます。  まず第1点目なんですけれども、原村にある公共建築物、これの整備についての質問をさせていただきます。  原村には、住民文化系施設、社会教育系施設、スポーツ・レクリエーション系施設、学校教育系施設など、多くの住民がふだんの生活の中で利用する公共建築物と道路、橋梁、上下水道などのインフラ施設があり、原村が所有するこれらの全ての施設が時代の流れとともに老朽化、また法改正により不適格になるため、現行法に適合するよう計画的に順次更新されていくことは常に考えていかなければならない。  建築物には耐用年数、税制上の減価償却のもとになる年数があり、構造、用途別に年数が決められ、事務所用用途では軽量鉄骨造22年、木造24年、鉄骨造38年、鉄筋コンクリート造50年となっております。また、建物本体だけでなく、それぞれの部位により維持保全計画の観点から、床組み20年、屋根20年、外壁15年、外部開口部20年、配管設備・給排水とも20年と、更新の時期も示されております。適切な維持管理をすることで、耐用年数が過ぎたからすぐに使用できなくなるということはありませんが、適切な時期の更新は必要だと考えます。  平成28年3月に原村公共施設等総合管理計画が策定されまして、この中に過去の年代別の公共建築物の整備面積が示されております。  老朽化が顕著な原村の消防屯所の配備計画については、6月の定例議会で質問させていただきました。住民の要望等を受け入れ、必要なところから順次更新をしていくという御回答をいただきました。次に古いものが1966年、昭和41年建築で、当時は原村保育所であった現在文化財整理室として使われている施設は、旧JA柏木支所を改修し移転をすることが決まっております。しかし、半分は消防団の資材置き場として使用しているということであります。  さて、学校教育系施設では、本年度長年の懸案事項であった小学校の非構造部材の耐震改修工事として、特定天井の軽量化、また電気設備の省エネルギー化、LED工事等を、また保育園の空調設備工事等を行って、環境整備を行っているとのことであります。  子供たちが日中一番多くの時間を過ごし、多くのことを学ぶ場である原小学校教室棟、1967年、昭和42年、建築後52年が過ぎ、2007年、平成19年に大規模耐震工事を行いましたが、建物としての耐用年数は過ぎている。建てかえ、更新を検討する時期に来ていると思いますが、今後どのような方針計画があるか。よろしくお願いします。
    ○議長(芳澤清人) 五味教育長。 ◎教育長(五味康剛) ただいま御質問いただきました教育関係の施設について、具体的に事務的なことになりますので、課長のほうから答弁させていただきます。 ○議長(芳澤清人) 三澤子ども課長。 ◎子ども課長(三澤光晴) それではお答えします。議員の御指摘のとおり、小学校については建築より52年たっております。こちらの管轄では、中学校についてももう44年が経過しているということで、建てかえを検討する時期は近づいているというふうに考えておりますが、建てかえを考える際については、費用も莫大になります。また、工事期間も長期にわたるため、建てかえる場所等も検討しなければなりません。工事中も学校は授業等当然行うために、その場所については、多くの場合については、校庭に新校舎を建て、それが完成後、旧校舎の跡地を校庭にならすというような方法が多くとられております。原小学校の場合については、敷地の関係上どういうふうに建てるかさらに検討するようなことは考えられると思います。  また、費用につきましても、長峰中学校が数年前に建てかえをしておりますけれども、これは三十数億円かかっているというふうにお聞きしておりますので、村の1年分の予算がかかるような相当の費用がかかるものと思われます。  村で公共施設やインフラ施設の多くが耐用年数を迎えるのですが、先ほど議員がおっしゃられたように、公共施設等総合管理計画を策定して、今後の長寿命化等の指針としております。  その中では、単純に今後40年間毎年5.4億円を更新するためには必要というふうなことを推計されておりますので、そのままやることは非常に難しいことだと思います。基本方針とすれば、長寿命化の推進により、ライフサイクルコストを削減していかなければいけないというふうになっております。  小中学校の校舎については、平成16年当時は地震対策と申しましたけれども、耐震補強工事を平成16年から行っております。それにあわせて大規模改修も継続して行っておりまして、ことしの小学校の体育館非構造部材の改修でおおむね一通り終わるような状況になっております。  今の現状の中で、当時とは変わってきていますので、校舎の使い勝手が多少悪い部分はあるかもしれませんけれども、通常の使用に対して特に支障はないというふうに考えております。  今後、今話題になっております夏場の高温対策ですね。それに対して今後小中学校に対してもエアコンの導入を検討する必要があるかと思いますけれども、そちらのほうの費用についても、それぞれ1億円以上はかかるのではないかというふうに思っています。今それについては、ちょっと試算的なことをやっておるわけなんですけれども、エアコンをいつ設置できるかどうかは今は何とも言えませんが、そういったこと考えると、建てかえを考えれば、そこで億単位のお金はかけられないから、エアコンは設置できないというふうな形になるかと思いますけれども、当面はそういった大規模改修も済んでいるということで、適切な改修を適時行うということで、しばらくは使い続けていきたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 先ほど議員さんのほうからお話がありましたように、平成28年3月に原村公共施設等総合管理計画を作成しております。詳細につきましては、担当のほうから、具体的内容はお話しさせていただきます。 ○議長(芳澤清人) 宮坂副村長。 ◎副村長(宮坂道彦) それではお答えします。先ほどお話にありました公共施設等の総合管理計画でございますけれども、議員さんも御承知のとおり、計画策定の背景には今後の人口減少及び公共施設の老朽化の進行による大規模改修や建てかえを行わなければ、安全・安心に利用できないおそれがあるため策定しています。村でもインフラの老朽化が急速に進展する中で、公共施設等の総合的かつ計画的な管理を推進するための計画、いわゆる公共施設等総合管理計画を策定しています。  この計画は、御存じのとおり平成27年から平成66年までの40年間として、10年を単位として見直すものとしております。この計画では、公共施設等の総延べ床面積を10年間で5%、40年間で10%削減するものとして策定されています。  公共施設等の当時の総面積としては、3万9,574平米の公共施設がございます。また、本年度予算にも計上させていただきました公共施設の個別施設計画及び総合管理計画の見直し業務として220万円余りを予算計上させていただいております。この個別施設計画を令和2年度までに策定しないと、公共施設等適正管理推進債という起債が借りられなくなるということです。  長寿命化としての起債は充当率90%、交付税措置率が30%から50%となっています。大きい建物は役場や学校関係となりますが、先ほどもお話にありましたように、消防団の屯所の改修などを行う必要があります。今後の具体的整備計画はありませんけれども、建てかえが必要となる前に、なるべく長く使える策を講じていきたいということで、特に具体的計画等はございません。 ○議長(芳澤清人) 宮坂議員。 ◆8番(宮坂紀博) 小学校の教室棟については、今のものを維持保全をしていくということで、特に建てかえの計画はないという話でありましたけれども、やはり耐用年数が過ぎている以上、これから検討していくべき事項ではないかと考えております。確かに、適切な維持管理をして長く使っていこうという考え、それも正しいと思いますが、参考にしていただければよいと思います。  先ほど子ども課長のほうからありました、配置上にまず問題がある、建てかえをもしする場合には、教室棟、例えば仮設の校舎の設置場所がないだとか、教室棟よりも後に建てられた建物に囲まれていて、とても工事が困難であるということもあります。また、体育館を除く現在の教室棟、管理棟、特別教室棟、給食棟、ほかの附属建築物を含めると合計が4,456平米ということになりまして、平成27年に公布された建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律、建築物省エネ法でありますけれども、これで延べ面積が2,000平米を超える大規模な非住宅建築物、特定建築物でありますけれども、これが新築時等におけるエネルギー消費性能基準への適合が義務づけられております。学習環境が図れる一方で、改修に伴う財政の負担は今の想像以上になるものと考えられます。  最近の学校建築は学習面、生活面、両面を問いただす教育環境づくりが求められております。低学年では学級教室、高学年では教科教室を充実させたり、教室と廊下の敷居をなくしたりする新しい提案も行われております。  午前中に森山議員のほうでありましたけれども、学校教育方針等も学校施設のハード面というものもあわせまして、原村の子育て教育方針が議論されるべきではないか、このように考えております。  それでは、次の質問に移らせていただきます。高齢者、障がい者の円滑な移動等に配慮した建築設計基準というのが示されております。国土交通省によって定められております。原村の公共施設の中は、そういう誰でも利用するということが大前提として考えられなければならないと考えております。  八ヶ岳美術館の車椅子利用者のための駐車場は、来場者が中で回転する場所が確保されておらず、バックで来た道を戻るしかない、利用する人のことを余り考えられていない施設になっている。  村のシンボルであり象徴であり中心であるここの原村役場は、誰でも利用する生活に欠くことができない公共施設であるが、玄関のところにスロープはありますけれども、スロープの上下に水平部分はなく、駐車場は狭く傾斜している。また、先ほど来公共施設の駐車場のことが多く質問に出されておりますが、役場のほうも同じでありまして、敷地内に十分な駐車場が確保されておらず、来庁者が駐車するのに大変苦労する。また、職員の駐車場は台数確保のために無理な方法で区画されている。建物外部、開口部の劣化、省エネ基準等、適合義務の多くの問題を抱えているということであります。  最近の建築公共施設に限らず戸建て建築でも断熱気密性能が向上し、夏は暑い外気が入ってくるから窓をあけないということが普通になっている。今、窓は開いておりますが、外気を取り入れるために、とても議場も暑いということだと思います。役場職員の方から、役場に網戸をつけられないかとかよく聞かれますが、返答にとても困っているということです。夏は暑さを我慢する、冬は寒さを我慢する。快適な職場環境なんて一般住民の理解は得られないから、役場職員の中で、ここの職場は快適だと言える方が何人いるでしょうか。  1971年、昭和46年に建築された原村役場。当時は農協との合同庁舎でありましたが、建築後48年を迎えて、1995年大規模改修工事、2010年耐震改修工事を行い、原村総合計画の中では、小学校と同様、施設の現状維持を基本としていると示されている。今後とも恐らくこの施設を使うのかなというふうに考えておりますが、施設の機能上、移転、建てかえというのが妥当であると思いますが、今後の整備計画はありますか。お願いします。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。議員おっしゃられましたように、平成30年度に建築基準法の一部が改正されているということで、それに対しましての懸念される事項等については、担当課のほうから答弁をさせます。 ○議長(芳澤清人) 宮坂副村長。 ◎副村長(宮坂道彦) ただいまの質問にお答えいたします。確かに建物自身はかなり老朽化はしてきておりますけれども、やはり平成30年度に1,000万円かけて網戸の取りつけとかさせていただいています。古い建物ではありますけれども、なるべく今は長寿命化を目指して、役場のほうも少しでも快適に過ごせるように工夫はしているつもりですので、今現在は建てかえる予定等はございません。 ○議長(芳澤清人) 宮坂議員。 ◆8番(宮坂紀博) 先日、松本のほうで農林業推進の講習会がありまして、その中で、戦後造成された人工林が本格的な利用期を迎え、国産材の利用促進に向けた必要な政策の見直しが行われ、木造率が低い公共事業が率先して木造利用に取り組むことが重要との考えから、平成22年に公共物等における木材の利用の推進に関する法律が施行されています。  しかし、原村では間伐、伐採されるカラマツの多くが紙の原材料のパルプや合板の材料になっている。近隣にあった木材製材工場は、生産性の悪化や高齢化、後継者、職人不足などの理由から廃業しているのが現状です。  紙でつくられた空間の持つ優しさや安心感は誰もが認めることであり、6月の答弁にありましたが、屯所などは鉄骨でつくるというような話でありました。しかし、公共建築物こそ積極的に木造を利用していくべきだと考えますが、以上いかがでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。原村の場合は、村産材を使った住宅の場合には補助金を出すということで動いています。  それから、今の木材のマーケットの実情としますと、議員おっしゃられましたように、カラマツ材は合板の材料だと。それから松については需要がほとんどなくて、一部受け入れ中止がほとんどだというようなことがあります。  村の村有林にはかなり松がありますので、担当のほうには受け入れ状況を見ながら、例えばこの先、ちょっと話がそれてしまいますけれども、岡谷市で松枯れの発生等があります。将来的にはこれだけ気温が上がってきていますので、原村に来る可能性もあると。強いては、あるいはもう被害に遭ってしまいますと後利用できないということも聞いておりますので、可能な限り、そういった相場見ながらそういった処理も先行することも必要じゃないかというふうには考えております。  今現状としまして、県産材での使って云々ということは特に大きな流れもございませんし、原村独自でそういった動きをとるというのは、今は個人住宅の村産材、県産材、その範疇だというふうに捉えております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 宮坂議員。 ◆8番(宮坂紀博) 原村で間伐、伐採される材料というのが余り建築物には向かないというのは、私も大体わかっているつもりであります。そういうような中で、台風被害だとか、そういうことで木を切る、そういう事業もしていかなければならないということは理解をしております。  それでは、次の質問に移らせていただきます。平成30年度建築基準法の一部改正による法律が施行になりました。主な内容は規制緩和で、建築物、市街地の安全性の確保、また戸建て住宅の福祉施設等への用途変更に伴う制限の合理化、大規模な建築物等にかかわる制限の合理化、木造建築物等にかかわる制限の合理化です。  この中で、既存建築物ストックの利活用を目的に、建築を要しない特殊建築物の範囲、ホテル、集会場、共同住宅、飲食店など、不特定多数の利用者がある特殊建築物で、その用途に供する部分の床面積の合計が100平米から200平米に拡大されたが、この改正により懸念される事項があると思いますが、それに対する対策は何かありますでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 先ほどちょっと私、その前の質問と幾らか混乱しておりまして、恐縮でございました。この件につきましては、担当課のほうから具体的な内容について答弁をさせます。 ○議長(芳澤清人) 清水建設水道課長。 ◎建設水道課長(清水英夫) お答えします。今、議員おっしゃったように、特殊建築物に対して規制緩和になりまして、今まで確認を要するものの床面積が100平米以上のものが200平米になったものと理解しております。  村のほうの立場としましては、建築工事届、建築確認申請を受け付けるというか、そちらを提出される側になるんですけれども、村が直接かかわる事務作業としましては、環境保全条例のほうの開発行為が当たると思います。環境保全条例の中では、特殊建築物という文言、くだりはないですけれども、この要件に当たるものについては、環境保全条例、特殊建築物で延べ床面積100平米以上の建築や用途変更、これが環境保全条例のほうに該当してくると思います。今までどおり、条例で定めるとおりに開発行為の申請書の提出を義務づけて処理してまいります。  いずれにしましても、この法の内容等もよく理解しまして、建築確認、建築工事届の処理を間違った案内をしないように、その内容を理解するように努めてまいりたいと思います。  申請内容によりましては、環境保全審議会に諮られることもあると思いますけれども、一応その書類につきましては、庁内の関係各課に回覧されて確認されると同時に、審議会が開催されましたら、審議会の中には議員さんもかつて審議会で活躍していただきましたが、建築士さんもいらっしゃいますので、そちらの方に見ていただいて、アドバイスをいただきながら審議をさせていただく。そのような形をとっていきたいと思っています。  いずれにしても、特殊建築物の申請件数、村のほうでは年間数件と少ないんですけれども、今後も申請内容等に不明点があれば、県の建築課のほうに確認しながら事務処理をしていきたいと思っています。  また、この法改正で木造建築物の耐火構造や防火設備の関係も合理化が図られているというような話も聞いておりますので、そこら辺も事務担当者レベルとしましてよく内容を理解し、間違いのないように処理していきたいと思っております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 宮坂議員。 ◆8番(宮坂紀博) 先ほどの答弁をいただきまして、これから私が申すことは、ほぼ同じような内容になるかと思います。国土交通省の想定では、今までも用途転用の手続不要な100平米以下のものが約3割。今後法改正により手続が不要になった100から200平米のものが約6割。今後も手続が必要なものは約1割との試算をしているそうです。  昨年度の原村の建築工事届け出件数73件。しかし、特殊建築物の建築確認件数はゼロ件であり、それほど影響はないというふうに考えられますが、不特定多数の利用者がある宿泊施設や飲食店等の特殊建築物が工事届だけでは、その建物が建築基準法、その他法令、建築関係法令上健全であるかなどの把握がとても難しいと思われます。行政窓口の業務の負担の増加が考えられるところであると思います。  続きまして、6月にも少し話をいたしました都市計画法のことについてお伺いしたいと思います。茅野市では八ヶ岳山頂を含む全域、富士見町では八ヶ岳、釜無などの森林地帯を除く約70%、人が住む地域ではほぼ全域で都市計画が指定をされております。  都市計画の目的は、都市では多くの人が学び、働き、日々の生活を営む中でさまざまな問題を生じる。健康で文化的な都市生活を送り、機能的な都市活動を確保するためには、計画的に整備等を図っていく必要がある。都市の目指す将来像を現実にするため、土地利用、都市施設、市街地開発事業に関する開発を総合的、一体的に定め、街路、公園、下水道、その他公共施設を整備するとともに、合理的な土地利用を行うための計画です。  村長の2期目のマニフェストの中で、全ての村民がこの村に生まれてよかった、住んでよかったと思える村にすること。美しい村の中で景観計画を策定して、先人たちより引き継いだ景観保全への取り組みを約束している。  景観計画では、建造物の工作物の色彩、形状、大きさなどのルールを定めることができるが、しかし、原村は都市計画区域の指定はなく、農業振興地域、森林地域への無秩序、虫食い状態と思える宅地開発が行われており、用途地域建築物の敷地に対する接道要件、建築物の高さの制限など、建築基準法の団体規定の適用がなく、単体規定の適用はありますが、工事届さえ出せばほとんどの建物ができる。都市計画法の用途地域において、農地と調和し低層住宅にかかわる良好な居住環境の保護を目的とした田園住居地域が創設されました。昨年の話であります。  今後、原村を計画的に整備していくためには、都市計画の指定を受けることが必要であると考えます。また、持続可能な集約型都市構造の実現のため、都市再生特別措置法に基づく立地適正化計画を策定する考えがあるかお伺いします。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。当村としてはですね、農業が主要産業であるため、農業を守るため都市計画区域外で農業振興地域であることが最良であると私は考えております。  また、農業振興を目的に圃場整備を推進した経過もございます。都市計画については余り詳しくはございませんけれども、田園住居地域については、都市部における農地との共存を図られる用途地域との位置づけではないかと思われます。  そのような内容からも、これだけで都市計画へという判断には至らないところもございます。また、立地適正化計画につきましては、都市機能の誘導によるコンパクトなまちづくりがテーマだと思われますが、原村が農地を展開させ農村として発展してきたことや、移住促進政策においても田舎暮らしをアピールするなど考えれば、都市型の考え方をここで導入するのはどうかなというふうには思います。  ただ、議員御指摘のように、幾らかスプロール化的な、その辺の農地とか参入を含めましてね、そういった面は注視をしながら、今後の行政運営に努めていきたいと、そのように考えております。 ○議長(芳澤清人) 宮坂議員。 ◆8番(宮坂紀博) 少子高齢化、生産人口減少社会の中で、近隣自治体に限らず大都市圏を除けば日本中どこの自治体でも空き家問題、移住者対策が課題となっておるところであります。  今後、公共施設やインフラ整備の維持保全に多くの財政投資をしなければならない。居住誘導地域は居住環境、生活道路の優先整備をし、都市機能が集中し効率的な公共投資をする。農業地域、森林地域では無秩序な居住地域の拡大を抑制し、コンパクトな村を目指すべきだと考えます。  不確定な移住者対策事業には多くの財政投資をしているが、今の住民に居住環境の改善を行っていくことが必要だと考えております。  長野県では、長野県耐震改修推進計画(第U期)に基づき、令和2年度までに住宅の耐震化率を90%にすることを目標に市町村等取り組んでいる。しかし、住宅所有者の災害に対する危機感がないこと、改修工事費用負担が支障となり耐震化が進んでいないのが現状である。  昨年6月に木造住宅の耐震リフォーム達人塾という講習会がありまして、参加してまいりました。その中で、耐震件数をどのように伸ばすか、行政は補助整備をつくるだけではなく、利用者への働きかけのためのメニューを準備して、率先実施すること。建築士や工務店が耐震改修に取り組みやすい環境整備に努めること。行政職員、地元自治体等が協働して、戸別訪問ローラー作戦を行い、災害に強い地域をつくるなどの理由でありました。  原村におきましても、平成18年原村木造住宅耐震診断事業実施要綱、また平成29年に原村耐震診断士派遣事業実施要綱が策定され、原村建築物耐震改修促進計画に基づき建築物の耐震化を進めている。昭和56年以前に建築された既存木造住宅、また避難所を対象に耐震診断と耐震補強工事の補助を実施しておりますが、昨年の耐震診断の件数は住宅4件、耐震診断は平成24年に1件、それ以降はゼロ件でありますが、これまでの実績に対してどのように評価しているのか、お願いします。 ○議長(芳澤清人) 宮坂議員、ただいまの質問は3番目だと思いますが、3番目でよろしいですか。 ◆8番(宮坂紀博) 3番目です。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。今、議員のほうから1年間の数値ですか、御提示がありましたけれども、過去の状況等は担当課のほうで把握しておりますので、担当課長のほうから答弁をさせます。 ○議長(芳澤清人) 清水建設水道課長。 ◎建設水道課長(清水英夫) お願いします。原村における過去10年間の耐震診断の実施状況は、木造住宅で27件、避難所施設で1件、耐震改修が行われたものは1件となっております。精密診断において大半の評価が最も低い倒壊する可能性が高いというような判定が出ているようです。  そのような結果でありますので、耐震工事のほうは強く勧めているんですけれども、耐震改修の補助の上限というのは100万円でありまして、実際耐震改修工事にかかる工事費から比べると微々たるものといいますか、ちょっと物足りない状況であるというのが事実であります。補助を大幅に上回る改修費用がなければ、なかなか申請者としても改修に踏み切れない、そのように感じております。  そのような改修には至っていないという状況なんですけれども、このように数としては少ないのかもしれませんけれども、診断をこのように行いまして、結果を知るということについては、建物の所有者についても悪い話ではないと思っております。地震の際の避難などの判断や、建てかえなどを検討するいいきっかけにはなっているのではないかと考えております。  今の状況なんですけれども、耐震化の必要については、案内チラシの送付や広報、ホームページにて実施しております。問い合わせなどの反響はふえておりますので、引き続き広く周知して積極的な取り組みを行い、耐震化を促進させていきたい。このように考えております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 宮坂議員。 ◆8番(宮坂紀博) 原村では耐震改修のほう、ほぼゼロに等しいということでありますけれども、下諏訪町が耐震化緊急促進アクションプログラムというものを策定しておりまして、中山道の宿場町であった下諏訪町は、古い町並みを保存する機運が高まっておりまして、行政のほうでも推進しているところであります。  また、その中に平成30年度は何をやったかという資料、実績報告がありまして、平成30年度の実績報告、各区ごとに戸別訪問を行っていると。訪問住宅1区、3区というふうになっておりまして、これを全部合わせますと約1,700戸の戸別訪問を行って、耐震はどうですかというようなことを自治体を挙げてやっているということであります。平成30年の耐震診断の件数は1年間で32件、耐震改修補助5件。平成31年度の目標ということで、ことしの目標が耐震診断30件、耐震改修補助15件というふうに、行政を挙げて耐震改修に取り組んでいると思います。  やはり避難所やいろんなところを守るのも大事だと思うんですけれども、いざ大地震が起きたときに、命を守るのも住宅であると思うし、命をなくすのも住宅であるということであります。今後とも耐震診断の促進に向けて、村のほうでもアクションをしていく必要があるのではないかと考えます。以上で私の質問を終わらせていただきます。 ○議長(芳澤清人) この際、暫時休憩します。午後3時45分に再開します。                            午後 3時28分 休憩                            午後 3時45分 再開 ○議長(芳澤清人) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  平出敏廣議員の質問を許します。平出議員。 ◆10番(平出敏廣) 通告番号7番、平出でございます。まず最初に、プレミアム付商品券についてお尋ねいたします。  このプレミアム付商品券は国の施策であり、10月1日からの消費税率引き上げが家計に与える影響を緩和するとともに、地域の消費を下支えするために2万5,000円分を2万円で購入できるという、25%お得なものであることは周知のとおりでございます。対象者は住民税非課税の方と3歳未満の子供がいる子育て世帯に販売をするわけですが、1番の現在の購入引換券申請状況は何件で、何%くらいになっているのか。お願いいたします。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。今の御質問を含めまして、プレミアム付商品券につきましては、いろいろな具体的な事務的な数値でございますので、担当課長のほうから答弁をさせます。 ○議長(芳澤清人) 小林保健福祉課長。 ◎保健福祉課長(小林正雄) お答えいたします。プレミアム付商品券の概要については、今、議員さんのおっしゃられたとおりでございます。村民税非課税の方と3歳未満の子供がいる子育て世帯がプレミアム付商品券を購入できるということになっております。3歳未満の子育て世帯は所得判定がありませんので、プレミアム付商品券購入引換券は対象者に直接郵送されて、購入引換券交付申請書を提出する必要はございません。  購入引換券交付申請書を提出する必要があるのは村民税非課税の方ということになります。福祉係では、7月12日に村民税非課税の方とその被扶養者、未申告者など非課税となる可能性のある方1,239人に申請書を送付しております。本日現在209人の方がプレミアム付商品券購入引換券の交付申請をされております。16.86%の方が申請済みということになります。以上です。 ○議長(芳澤清人) 平出議員。 ◆10番(平出敏廣) 住民税非課税世帯の高齢者が、どこで使えるのか不明のため、申し込みをためらっていた人もおります。これまでに十分な説明がなされているか。また、問い合わせはこれまでにあったか。そして問い合わせの件数と内容はいかがなものか。お答えをお願いします。
    ○議長(芳澤清人) 小林保健福祉課長。 ◎保健福祉課長(小林正雄) お願いします。非課税者の問い合わせにつきましては、議員さんの質問にございますように、どこで使えるか、また自分は対象になるのか、購入方法や制度についての質問が多く寄せられております。  非課税者の高齢者につきましては、特に高齢者に限定して質問を受けたものなんですけれども、お金を支払わなければもらえないのか、お金を払う必要があるのか、購入引換券交付申請書を提出すると、2万5,000円のプレミアム付商品券を2万円で買わなければならないのかというような問い合わせがございました。実際に購入引換券自体は2万5,000円が5分割されておりますので、5,000円分を4,000円で購入できるということにはなりますけれども、このような回答をいたしましても、なかなかメリットとして受け取られない、面倒だとか、そんなふうな話が寄せられております。  質問の件数につきましては、その都度ちょっとカウントしておりませんでしたので、お答えできないことになります。  今後なんですけれども、非課税者も3歳未満の子育て世帯につきましても、9月13日に購入引換券を送付しますが、その際には一覧表を同封する予定でおります。8月の広報にも御案内を載せているんですけれども、そこでもやはり9月13日の購入引換券送付時に一覧表を同封するというような話をしてございます。きのうときょうとあすですね、有線放送でもその旨は告知しているところでございます。以上です。 ○議長(芳澤清人) 平出議員。 ◆10番(平出敏廣) 今、小林課長のほうから報告がありましたけれども、他の行政では商品券は500円券10枚つづり、最大5回まで購入できると最初から言っております。当村では商工会ホームページには掲載されていますが、「広報はら」にもこの具体的な詳細は一切載っておりませんでした。このプレミアム付商品券事業に伴う村民税非課税のお知らせという、この内容だけ見たのでは、非課税世帯の方にはちょっと不親切ではないかと。もうちょっと内容が具体的になっていなかった部分、例えばこれは商工会のほうのホームページからのものなんですが、その中には1セットが5,000円(500円掛ける10枚)の商品券を4,000円で発売するため1,000円お得になりますと。御利用は村内の登録加盟店で現金と同じように扱うようにするというふうに出されて、取扱店舗の一覧表が一緒に載っているわけです。村のホームページには、このことは一切もなく、先ほどの非課税世帯に送られた文章と同様な内容しか出ていないわけです。  そういった中で3番目になりますが、今回対象者が申請をしてから、これは非課税世帯またはということなんですが、送られた対象者が申請をしてから引換券と同時に利用対象店舗を知らせるとしたのはなぜか。そして取扱店舗募集は締め切ってから申請書の発送までには時間があり、間に合っていたのではないかと。  とりあえずですね、取扱店舗募集の締め切りは6月20日。申請書の発送は先ほど小林課長のほうからありましたように7月12日に発送されているわけです。この間に、日曜日等も含めますが22日間くらいあるわけです。そういったことで、先ほどの質問のほうのお答えをお願いします。 ○議長(芳澤清人) 小林保健福祉課長。 ◎保健福祉課長(小林正雄) お答えいたします。プレミアム付商品券の取り扱い登録につきましては、議員さんのおっしゃられるとおり、6月20日を期限に原村商工会において募集を行いました。しかしながら、期限を過ぎてからも加盟したいというようなお話がございまして、なかなか途中で打ち切るわけにはいかなかったということでございます。  うちのほうから見てみますと、その中には取扱店一覧表に原村社会福祉協議会、これは前回の定例議会の委員会でもぜひ入れてくれというような話があって呼びかけをしていたところなんですけれども、原村社会福祉協議会やもみの湯などが抜けていたということでございます。取扱店が抜けたまま発送すれば利用が進まないことも考えられ、引換券交付申請書発送時には同封してございません。  8月1日にほぼ取扱店が確定して、商工会においてもチラシが作成されたということで、今現在は保健福祉課や子ども課、また商工観光課、原村商工会の窓口において案内させていただいております。  7月12日の申請書発送後ですね、議員さんのおっしゃられるとおりに対象者からの問い合わせが相次いだということがございましたので、この時点でエクセルシートで取扱店の一覧表を独自に作成いたしまして、まだ変更があることを告げつつ手渡してまいりました。  今後、9月13日に村民税非課税者、子育て世帯ともプレミアム付商品券引換券と同時に取扱店一覧表を同封するのは先ほどの説明のとおりでございます。それ以外にですね、10月の「広報はら」にもう一度プレミアム付商品券の特集記事を組みまして、そこには一覧表も掲載していきたいと考えております。今手続をしているところですけれども。  プレミアム付商品券がお店で使える期間なんですけれども、10月1日から2月末までということになっております。利用促進が図れるように今後とも告知していきたいと、そんなふうに考えております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 暫時休憩します。                            午後 3時59分 休憩                            午後 4時00分 再開 ○議長(芳澤清人) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  小林保健福祉課長。 ◎保健福祉課長(小林正雄) 今現在ですね、原村のホームページにプレミアム付商品券取り扱い一覧表、取扱店が掲載されております。ただ、それについては6月20日時点ではまだ掲載されておりませんで、7月12日の申請書発送時にあわせてホームページに記載したものでございます。これは保健福祉課で作成された取扱店の一覧表ということになります。以上です。 ○議長(芳澤清人) 平出議員。 ◆10番(平出敏廣) そういった中でですね、このプレミアム付商品券は最初に申し上げたとおり国の施策ではあります。対象者の多くの人が利用するように説明するのが行政の役目であり、村のホームページや問い合わせ先を記述しておけば後は住民任せというのはいかがなものかと思います。  若い人たちはパソコンや携帯、タブレットなど、検索すれば情報は手に入ります。しかし、今回のこの非課税世帯の中の高齢者の方の中には情報手段が有線放送、「広報はら」、そういった限られたものしかない場合があります。今7月12日に保健福祉課でホームページに載せたと言われましたけれども、確かにこれはそのことではいいとは思います。しかし、今申し上げた高齢者の方、そしてこの最初に届いた内容とあわせていけばですね、発送文書はできるだけ詳しく、誰にもわかる内容で届けていただくことが住民サービスではないかというふうに思いますので、今後このようなことがあったら適切な対応をお願いしたいと思いますが、いかがですか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。今、議員さんのほうから経過を含め実際の村民の皆さんのお声ということでお聞きしました。議員さんの御指摘のとおり、もう少しやはり住民の立場に立って、そして一番はやはり議員がおっしゃられましたように、私たちはインターネットとかいろいろ見る機会がありますけれども、お年寄りの人たちは紙媒体が多分主体だと思います。そういう面ではもう少し慎重に事を図るべきだろうというふうに感じましたので、今後その辺はしっかり指導していきたいと思います。以上でございます。 ○議長(芳澤清人) 平出議員。 ◆10番(平出敏廣) 最初の質問のところでですね、1,239人に送付して現在209件、16.86%。これは私もちょっとびっくりしております。ちょっと少ないなと。ですから、私のところに問い合わせてきたお年寄りにもですね、ぜひこれを使って村の中で買い物をしてくれというふうに勧めていきたいと思いますが、ぜひ村としてもホームページなり、また10月の「広報はら」に掲載するということですので、これから利用者が多くなるよう私も望んでおります。  次の質問に入らせていただきます。弓振川上流土砂災害警戒区域についてでございます。県では、防災・減災対策に関連し風倒木防止の整備に予算づけをいたしました。今後も岳麓地域の防災・減災促進をしていくと言っておりますが、弓振川上流土砂災害警戒区域、午前中の森山議員の質問にも若干触れておる内容等もありますけれども、1番目の県危機管理部で検討されている内容は現在どうなっているのかお聞かせ願います。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。この件につきましてはですね、長野県の砂防課において火山砂防事業として検討をされているということですので、具体的内容につきましては担当課のほうから説明を申し上げます。 ○議長(芳澤清人) 清水建設水道課長。 ◎建設水道課長(清水英夫) お願いします。議員の質問のほうで県危機管理部の防災・減災の話が出ましたが、砂防対策事業としては実際県の建設部の砂防課のほうで行っていますので、その件につきまして私のほうから説明をさせていただきます。  この火山砂防事業として採択、実施を目指しているわけなんですけれども、その事業説明の中の内容はちょっと今申し上げますけれども、このようになっております。  降雨により土石流が発生すると、人家、県道等に被害のおそれがあるため。また、土石流の発生のおそれが高いため砂防堰堤1基を施工する。これが弓振川上流の砂防対策事業として目指しているところであります。  現在の進捗状況を申しますと、今年度も予算がついておりまして、今は流域調査、わかりやすく言うと基礎調査の段階にあります。基礎調査を経まして今後事業採択、実施を目指していくという流れになっております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 平出議員。 ◆10番(平出敏廣) 私のほうでちょっと危機管理部と建設の砂防課ですか、ちょっと勘違いをしておりましたので。  また、8月の先日ですが、長野県議会の危機管理建設委員会による現地視察がありました。その内容は把握しておりますでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。8月に県の危機管理建設委員会の皆さんと、6市町村との首長との話し合いの機会がございました。私も当然出席しましてですね、特にここの場所は平成28年8月のあれは広島ですか、豪雨災害の後、県のほうから急遽指定ということで、私どもの指定の中には別荘、それからこれは八ヶ岳実践大学校ですか、農場もありますし、いろいろな原村の公的な施設もあると。このままではいけないということで、議員のほうにもしっかりお話を申し上げまして、午後が現地視察ということで来ていただいていると思います。当日、私は公務で午後のあれには出ておりませんので、具体的な内容については担当課のほうから答弁をさせます。 ○議長(芳澤清人) 清水建設水道課長。 ◎建設水道課長(清水英夫) お答えします。8月28日に県議会の危機管理建設委員会のほうが諏訪のほうに来まして、村長申したように午前中は要望活動を行って、平成28年8月に土砂法の指定を受けたんですけれども、それ以来毎年危機管理建設委員会のほうも来ていますので、ことしも例に漏れず強く要望したと、そういうことになっております。  それで午後なんですけれども、危機管理建設委員会の現地視察、原村は県道を初めほかのものも要望しているんですけれども、原村に来たというのは私の記憶では近年珍しいというか、私の記憶では初めてであります。その中で、特にこの弓振川の上流部を見ていただいたんですが、ちょっと限られた時間ということで上流の砂防堰堤を設けたいところまでは行き着くことができなかったんですけれども、そのレッドゾーンが広がる地域、主に農場になるんですけれども、そこに観光施設が広がる風景、住宅が存在するという、保全対象施設がここには広がっているんだよということは委員会のほうに見ていただいて、レッドゾーンの解消の必要性を強くアピールできたのではないかと、こう感じております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 平出議員。 ◆10番(平出敏廣) それでは、3番目の質問とダブるというか関連あることなんですが、その中で、砂防堰堤工事に向けての計画、その他はまだ出ていないということで。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。この件につきましてはですね、県の建設部のほうから概要の計画、計画というか現在調査をしておりましてですね、今後、調査以降の概要についてある程度説明はあるということでいいかな。詳細について担当課長のほうから説明をさせます。 ○議長(芳澤清人) 清水建設水道課長。 ◎建設水道課長(清水英夫) お願いします。さっきの質問で流域調査、基礎調査の段階であるというお話はいたしました。今後、基礎調査をやるということは、実施に向けて動き出しているということの解釈でいいと思いますけれども、実際のところはまだはっきりと決まっているという状況にはありませんが、順調に進んでいると解釈していいと思います。  それでなんですけれども、今は基礎調査の段階ですので、実際に基礎調査が終わってから詳細設計という形をとっていくと思うんですけれども、まだその段階にないものですから、施工の規模とかそういうものはわかりません。  弓振川の上流のほうの谷合いのところになるんですけれども、今、昔つくられた谷止工、床固工とかそういうもの、堰堤の一種だと思っていただければいいんですけれども、それが今3基ありまして、その下流部に新しく砂防堰堤を1基つくる。このような予定となっております。先ほど申したとおり、規模等についてはまだ確定していないので、その辺は御理解いただければと思います。以上でございます。 ○議長(芳澤清人) 平出議員。 ◆10番(平出敏廣) 順調に進んでいるというふうに捉えていいということではございますが、この土砂災害ハザードマップ、この赤い部分が弓振川になりますが、これは茅野市と原村との部分に両方入っているとは思うんですけれども、大まかにどの辺の当たりになるかというのが、この図の中でわかりますでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 清水建設水道課長。 ◎建設水道課長(清水英夫) ちょっとなかなか地図の話なので、お答えづらいというか表現がうまくいくかどうかわからないんですけれども。農場の南側になりますか、弓振川が今流れている感じになりますけれども、一度土石流が起こると土砂は直進性があるようで、弓振川の流れは多少蛇行しているようなところなんかがありますけれども、土砂はそれを無視して直進する。それが赤いラインになっております。土砂については、そこから高低差の問題もありますけれども、一応30度くらいに広がっていく。そのような絵になっていると思います。  土砂災害が広がったときには、ちょっと図面が手元にありませんけれども、南側はちょうど樅の木荘のちょっと東側くらいで、茅野市のほうも広がりますけれども、原村部分については上里の上あたりですかね、そこら辺まで土砂が広がる、そういう図面になっております。ちょっと言葉でどうだったか、失礼します。 ○議長(芳澤清人) 平出議員。 ◆10番(平出敏廣) ちょっと説明がいけなかったんですが、この484。エコーライン(同日「八ヶ岳鉢巻道路」の訂正あり)の上になるのか下になるのかくらいはわかりますか。それとももっと下の自然文化園に近いほうなのか。 ○議長(芳澤清人) 清水建設水道課長。 ◎建設水道課長(清水英夫) 土砂の広がりはエコーラインまでは到達しません。文化園のちょうど高台になっているところには土砂は乗り上げないというか、そこは高低差がありますので、そこには土砂は押し寄せない。その高低差の低いところに沿って土砂は流れていって広がる。上里牧場のちょっと上あたりが、先ほど上里の上という表現したんですけれども、そこら辺まで土砂が広がるというような解釈でお願いしたいと思います。 ○議長(芳澤清人) 平出議員。 ◆10番(平出敏廣) 済みません、土砂が広がる範囲はいいのですが、砂防堰堤が大まかにどの辺にできるのかを、申しわけない。そしてエコーラインと先ほど私が言いましたが、済みません、八ヶ岳鉢巻道路の間違いです。済みません。 ○議長(芳澤清人) 清水建設水道課長。 ◎建設水道課長(清水英夫) 失礼しました。砂防堰堤の話なんですけれども、これもちょっと表現がしづらいんですけれども、弓振川を上流に上っていくと諏訪大社のちょっと土地なのかな、何と言えばいいですかね。八ヶ岳鉢巻道路よりは大分上になります。もうかなり山の中と思っていただければいいんですけれども。御小屋ですかね。御小屋のあたりにちょうど施設が今ありまして、その若干下流側に予定されているものであります。以上です。 ○議長(芳澤清人) 平出議員。 ◆10番(平出敏廣) かなり上のほうであり、また地籍的にいけば原村から外れた茅野地籍になる部分になろうかと思いますが、ここにできることにより、先ほど丁寧に説明いただいた上里上流部までのところが幾らか改善されるという部分だと思います。  しかし、イエローゾーン全ての解消にはならない。4番目の質問でありますが、村として今後どのような防災対策を進めるのか。お願いいたします。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。確かに議員のおっしゃるようにですね、砂防堰堤の工事が完成したとしても、レッドゾーンが解消されるだけであり、警戒区域であることには変わりございません。今後はソフト対策の充実を目指し、地域防災計画への記載を通して警戒避難体制の確立、それからハザードマップ等による周知の徹底など、行政として必要な措置に取り組んでいく予定でございます。以上でございます。 ○議長(芳澤清人) 平出議員。 ◆10番(平出敏廣) 続いて5番目にお願いします。国は、市区町村の防災・減災対策を加速させるために国土強靱化地域計画の策定を促進し、令和2年度は計画に明記された事業に補助金等を優先的に配分する方針を示しております。村はこの計画を作成しておりますか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 計画につきましては、担当課のほうから答弁申し上げます。 ○議長(芳澤清人) 宮坂副村長。 ◎副村長(宮坂道彦) それではお答えします。現在計画を策定しているかいないかという状況につきましては、今現在作成はしておりません。諏訪地域でも作成しているところはございませんで、各市町村の状況を見ますと総合計画をつくるようなときにあわせてつくっているようなところもありますので、また総合計画策定時等に必要に応じて検討してまいりたいと思います。  ちなみに今現在の県内の状況でございますけれども、今策定済みの状況が松本市、飯田市、伊那市、駒ヶ根市、東御市のみの五つの市となっている状況です。また、この補助金につきましても、今現在ある34の関係9府省庁所管の交付金補助金が現在ありますけれども、その補助金の中でこの計画があれば裁量、採択するときに有利になるというような対応をしているようです。以上です。 ○議長(芳澤清人) 平出議員。 ◆10番(平出敏廣) 6番目に行かせていただきたいと思います。規模にもよりますけれども、先ほどの砂防堰堤等の部分なんですが、県の砂防施設、観光や小水電力発電設備等に活用している地域があります。原村もそのような活用方法を検討する考えはありませんか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。今の弓振の砂防堰堤の絡みという捉え方でよろしいでございますかね。砂防堰堤ができたとしてもですね、実際の地籍的には茅野市の地籍になりますので、原村としてそこの場所に云々ということはちょっと考えづらいなというふうに判断をしております。以上でございます。 ○議長(芳澤清人) 平出議員。 ◆10番(平出敏廣) 先ほどの説明の中にありました。そして大体の位置からいけば無理からぬことではあります。また今年度創設された森林環境譲与税を活用してですね、森林整備で出た原木等を、先ほど宮坂紀博議員の発言にもありました。そういった原木を小規模堰堤、例えばまるやち湖周辺の小さい汐、そういったところで利用することとか、またまるやち湖から自然文化園裏側の湿地帯というか湿った地域に木道の散歩道をつくるなど、観光にも役立つようなことの検討をしていっていただけないかと。ちょっと弓振川とはそれた内容で済みませんが、ぜひ検討をいただければと思います。  3番目の県道沿いの歩道の管理についての質問に入らせていただきます。県道沿いの歩道の管理はどうなっているのかということですが、午前中から各議員の方々から道路の補修について質問が出ておりました。県道425号線払沢富士見線の歩道について質問させていただきます。  県道御射山交差点から諏訪南インター間の歩道の継ぎ目に泥がたまり、そこに草が生え、徐々に泥もふえて山状になっている。そういったところが歩行者の通行に支障を来しています。建設水道課で毎月巡回しているが、県道の保守依頼を管理者の県に報告しているか。お願いいたします。 ○議長(芳澤清人) 暫時休憩します。                            午後 4時26分 休憩                            午後 4時27分 再開 ○議長(芳澤清人) 休憩前に引き続き、会議を再開します。  五味村長。 ◎村長(五味武雄) この県道沿いの歩道の間についてということで、実際に担当しております建設水道課のほうから答弁を申し上げます。 ○議長(芳澤清人) 清水建設水道課長。 ◎建設水道課長(清水英夫) お答えします。まず、議員がおっしゃる箇所については県道でありますので、当方としましてはパトロールは基本的に実施しませんし、一応管理するという立場でもございませんので、まず申し上げます。  ただし、一応村内の話ではありますので、こちらとしても何も知らない状況でいるというのは立場的というか、建設としては余り思わしくないということでありますので、当方としても連絡を受ければ現地を確認して、確認した旨を県のほうに伝えまして、その状況を説明するという対応をとっております。そういうような対応をしておりますので、そういう状況など、もしお気づきのところがあれば村のほうに言っていただければ、県のほうに連絡などをして対応したいと思っております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 平出議員。 ◆10番(平出敏廣) 今、そこは県の担当なのでパトロールはしていないというお答えですが、平成3年9月30日訓令第4号 原村道路パトロール実施要領という、この中に第2条に「道路パトロール実施路線は、一級村道、二級村道、その他の幹線道路、及び村内の県道を重点に実施する。」というふうに入っているんですが、これはどういったことになるか。 ○議長(芳澤清人) 清水建設水道課長。 ◎建設水道課長(清水英夫) お答えします。パトロール要領、確かにそのようになっているのはこちらも存じております。確かにちょっと表現が悪かったようなところもありますけれども、基本的に県道でありましても、確かにそのふぐあいといいますか、そういうところがあれば通報はいたしますし、県のほうに連絡をして対応をしてもらうような対応はとっております。ちょっとあえてパトロールという表現をしなかったんですが、そういう箇所についてはこちらも見て対応するような方針はとっております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 平出議員。
    ◆10番(平出敏廣) その際は、私が1番目に質問したところは特に見ていないということでございますので、この場でぜひ一度回っていただいてですね。どういった状況になっているのか、そしてその状況を県のほうに報告をお願いしたいと。  済みません。2番の、歩道のその間にですね、パトロールまたは巡回しているそのときに、各道路の歩道の状況も巡回対象にしているかどうか、それをお聞かせ願います。 ○議長(芳澤清人) 清水建設水道課長。 ◎建設水道課長(清水英夫) 基本的には巡回して全てのものを見られればいいというような体制ではいるんですけれども、実際のところ見ていないというわけではございませんけれども、なかなか目が行き届かないといいますか、実際の利用者からの通報によるものが多いように感じられます。以上です。 ○議長(芳澤清人) 平出議員。 ◆10番(平出敏廣) そういったことで、この425号線の払沢富士見線は、判之木地区においては小中学生の通学路にもなっています。気づいた住民に連絡してもらうのもよいですが、原村道路パトロール実施要領に基づいた方法、内容を遵守して行うように要望いたします。そして諏訪南インターから県道、そして八ヶ岳に向かってのズームラインは原村への玄関口と位置づけられております。景観と安全のためにも、小回りのきいた対策を切に希望いたします。  4番目の質問に入らせていただきます。4番目、このたび村長は2期目に就任されております。この2期目に対するお考えをお聞きしたいのですが、村長は2期目に向けて大きい5項目と小項目約20項目をマニフェストとして発表されております。村長選が無投票だったことにより、政策を知る機会がなかったとの意見が多々聞こえてまいります。全ての項目を改めてお聞きしたい部分でもありますが、項目を絞り質問させていただきます。  貧困や教育、環境など17分野にわたる目標を2015年9月に国連総会で採択され、SDGsへの動きはさまざまな分野で加速しております。村長のマニフェストでは、取り組みへの研究から原村における持続可能な政策目標の設定と掲げておりますが、SDGs、持続可能な村づくりとは何か。具体的な内容、方策はあるか。SDGs17分野全てではなく、まずこれをやればこうなるを知りたいと思います。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。先ほど議員がおっしゃりましたように、今回は私以外に候補がいなくてですね、政策的な議論が少なかったのかなという気は、特に新聞社のほうでいろいろ報道していただいています。それにつきましてですね、本来ですと「広報はら」の9月号で私の考えをお知らせすべきところではございましたけれども、誌面の都合上ちょっと9月には間に合わないということですので、10月の広報におきまして私の考えをお伝えさせていただきたいと、そのように考えております。  それから今お話しいただきましたSDGsの関係でございます。17ある中の、やはり持続可能な政策目標ということに絞って今後展開をしていきたいというふうには考えております。  しかしながら、私自身ですね、議員の皆さんは県のほうに行かれて勉強されたというようなことも聞いておりますけれども、まだ十二分にその内容を把握し切っていない面もございますので、来月にセミナーのほうに参加しましてしっかり勉強してきて、その後、企画を含めました担当とすり合わせをしながらそういった目標設定をしていきたいと、そのように考えております。以上でございます。 ○議長(芳澤清人) 平出議員。 ◆10番(平出敏廣) 国内では、北海道の下川町や熊本県小国町など約10カ所の自治体がSDGs未来都市としてモデル事業に選定されております。そこには行政、民間企業、住民がみずからさまざまな分野について意見を出し合い、村全体として取り組む必要があると考えるが、いかがですか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。議員のおっしゃりましたように、北海道の町の件、これはケーススタディーで相当大きな特集の雑誌といいますか、報告書を私は読ませていただいてあります。やはりSDGsをやっていく中では、最終的には庁内の人間だけで展開しようと思っても到底無理なことだと思います。議会、それから村民の皆さんにも参画していただくような展開を考えていかないと、物にはならないのかなというふうには考えております。以上でございます。 ○議長(芳澤清人) 平出議員。 ◆10番(平出敏廣) それでは、2番目にお伺いします。生まれてよかった、住んでよかった村、これはマニフェストに載っておりますが、その村はどのような村だと村長としてお考えになるか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。キャッチフレーズ的には、この言葉だけじゃ非常にわかりづらい面もございますけれども、私の考えている村の構成としてですね、やはり1番は地域から人が減らなくなるということが大前提ですね。そういう中で、原村で生まれた人が例えば都会に若いころ出てもまた戻ってくると。それから、2点目はやはり原村を気に入っていただいてですね、よそから移住をしてくれると。それから3点目はですね、そうした中で子供が生まれ続けられるということです。最終的には、村民がやはり自信と誇りを持って原村で生活し、地域をよりよくしてですね、そして後世に引き継いでいくんだと。これがやはり一番の基本的なコンセプトだというふうに私は考えております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 平出議員。 ◆10番(平出敏廣) それでは、3番目の村の財政が切迫してきている中で、歳入アップを図る計画が必要と考えるが、いかがでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) この件に関しましてですね、具体的な細目については財政のほうが担当しておりますので、財政のほうから答弁を申し上げます。 ○議長(芳澤清人) 北原住民財務課長。 ◎住民財務課長(北原一幸) 歳入アップを図る計画ということでございますが、なかなか難しい案件であります。計画といっても、税金をここでどんと上げるとかそういうわけにもいきませんし、じゃあ使用料を上げればいいかとかそういう問題でもないし、なかなか歳入アップというのは計画論といったら非常に難しいです。  ただ、私が財政のほうで言えるということはまず職員が一丸となって情報収集、とにかく集めると。どんな補助金があるのか、とにかく情報収集というものが大事です。ほかの市町村はこういうことでお金も交付税の申請もできたよとか、そういう他の市町村の情報などを的確に集めること、これで一つの収入アップが図られると思います。  もう一つは、当然でありますけれども、ふるさと納税。これをもらえるのが一番ありがたいことでございますので、ふるさと納税をふやす取り組みは今以上に必要ではないかというふうに思っております。  なお、財政といたしましては、歳入アップを図るという考えではなくて、基本的には村財政には収支バランスのとれた予算編成を今後目指していきたいと、そういうふうに思っております。収支バランスのとれた予算編成というのは、要は歳入に見合った歳出を考えていき、基金繰り入れをしない予算編成を目指していきたいと、そういうことでございます。以上です。 ○議長(芳澤清人) 平出議員。 ◆10番(平出敏廣) 歳入、村の収入でありますが、観光収入、こちらのほうも是が非でも進めていただきながら、村長がマニフェストに載せた美しく活力ある原村を期待して、私の質問は終了とさせていただきます。 ○議長(芳澤清人) 以上で、本日の日程は全部終了しました。  あす4日は午前9時から本会議を開き、引き続き行政に対する一般質問を行います。  本日はこれにて散会します。大変お疲れさまでした。                            午後 4時42分 散会 以上会議のてん末を記載し、地方自治法第123条第2項の規定により署名する。         令和元年9月3日              原村議会議長  芳 澤 清 人              原村議会議員  半 田   裕              原村議会議員  佐 宗 利 江              原村議会議員  北 原 貴 穂...